読書を始めてから20分も経たないうちに、まぶたが重くなり、睡魔に襲われた。うとうとするまで読書をすることは、入眠潜時(眠りに入るまでにかかる時間)に非常に大きな変化をもたらす。
睡眠に関するウェルネスに取り組んでいる企業、The Sleep Doctorのチームによると、読書などのリラックスできる行動を取ることで、身体がリラックス状態になり、睡眠の準備が整ったという信号が脳に送られるという。筆者は普段、眠たくなるまで、40分ほど「TikTok」を閲覧してしまっている。研究によると、睡眠前に画面を長時間見ると、メラトニンの生成が著しく妨げられ、脳の「スイッチをオフ」にして眠りにつくのが難しくなることがあるという。読書したことで、筆者は1日目の夜に入眠潜時が半分になった。
8時間17分もぐっすり眠ることができた。目覚ましが鳴る前に目が覚め(珍しいことだ)、活力を感じた。最も変化した内容は、筆者の睡眠データで分かった。回復睡眠(身体が回復するのに必要な休息)の時間が長くなったのだ。例えば、その前日の夜(睡眠ルーティンを切り替える前)、レム睡眠と深い睡眠の合計時間は、睡眠時間の36%だった。新しい睡眠ルーティンの実践後、その数字が41%に上がった。
筆者は再び、部屋の照明を暗くし、少なくとも8時間の睡眠が取れるように就寝時間を設定した。前回と異なるのは、読書の代わりに寝る前の瞑想をしたことだけだ。
筆者は2年前から、瞑想をするときには必ず「Calm」アプリを使用している。感謝の瞑想は、幸せで穏やかな精神状態へと誘ってくれるので、筆者はMel Mah氏による「Unwind with Gratitude」という瞑想を選択した。今回も、瞑想が半分くらい終わったところで眠ってしまい、翌朝まで目覚めなかった。筆者は普段、朝一番に瞑想をしている。だが、前日のこの夜、すぐに就寝できたので、これからは瞑想を夜のルーティンの一部にするつもりだ。
8時間25分寝た。睡眠時間は増えたが、深い睡眠とレム睡眠の時間(合計33%)は前夜(合計41%)よりも短くなった。覚醒イベント(夜中に目が覚めた回数)には、大きな変化が見られ、前夜の1時間あたり2.4回から1.8回に減少した。
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