2022年9月、Amazonは、拡大を続けるヘルスケアおよびフィットネス市場向けに最新の睡眠トラッキングデバイスを発表した。それが「Halo Rise」だ。当時、健康状態を測定するのがスマートウォッチでもヘッドバンドでも、ワイヤレスイヤホンでもないというのは、筆者にとってうれしい驚きだった。そう、Halo Riseはベッド脇に置く睡眠トラッカーなのだ。低エネルギーセンサーを使って、呼吸パターン、動き、室内環境を分析し、睡眠に関する測定可能な情報を記録する。
ただし、機能はそれだけではない。太陽光を再現した光を発するスマートアラームとしても機能し、「Echo Show」などの「Alexa」搭載デバイスと連動して、毎朝のルーチン改善に役立つ。「Amazon Halo」の会員になっている方が、複数のデバイスとの連携は簡単だが、Halo Rise専用の睡眠トラッカーの機能を使うだけなら会員登録は必須ではない。
非接触の睡眠トラッカーと聞いて、本当に機能するのかと疑問に思うのはもっともだ。筆者自身も、発表があってから同じ疑問を抱いており、自分でテストしたいと思っていた。その希望がかなって数週間。うれしいことに、睡眠トラッカーも目覚まし時計もHalo Riseひとつで済むようになり、いろいろな点で筆者の朝は快適になった。
サイズ | 5.2 x 6.7 x 1.45インチ(約13.2×17.0×3.7cm) |
内蔵の目覚まし照明 | 最大300ルクス(0.5mの距離で) |
要件 | Amazonアカウント、対応モバイルデバイス(「iOS 13.0」以上または「Android 8」以上)、「Halo」アプリ、Wi-Fi |
価格 | 139.99ドル(約1万9000円) |
就寝時にデバイスを身に着けているというのは、それがどれほどしゃれたものだとしても、やはり睡眠の邪魔になる。リラックスしきれず、睡眠が改善するどころか、むしろ悪化してしまう場合もある。Halo Riseは、ナイトテーブルの上にあるので、手首にも、頭や耳にも一切接触がなく、快適だ。デフォルトでは、6.7インチ(約17.0cm)の白いディスクに時刻が表示され、ステンレススチール製のスタンドに載ったその姿は、就寝時に心安らぐ美観を添えてくれる。
セットアップも、外観と同じくスムーズだ。Halo Rise本体をベッド脇に置き、睡眠中の動作を正確にトラッキングできるよう、頭と同じくらいの高さにする。そこからのセットアッププロセスは、「Halo」アプリで行う。
低エネルギーセンサーを使っているほか、Amazonによると、「睡眠外来と提携し、膨大な時間をかけて実施した睡眠ポリグラフ検査で収集したデータによるトレーニング」の成果もあって、Halo Riseでは睡眠パターンを読み取るためにカメラやマイクを使う必要がない。
これに対して、競合製品である「Google Nest Hub」はマイクを内蔵しており、動きに加えて、いびきや咳も記録する。この仕様の是非は、人によって違うだろう。どのような統計データを大切だと考え、プライバシーをどこまで重視するかによる。
Halo Riseの上部にはボタンが2つある。大きい方がスヌーズと読書灯のボタン、小さい方がスタンバイモードと太陽光シミュレーションのコントロール用ボタンだ。Halo RiseをEcho ShowなどのAlexa対応デバイスに接続すれば、音声コマンドも使え、操作がさらに快適になる。
太陽光シミュレーションの話を出したが、これは、Halo Riseで筆者が特に気に入っている機能だ。細長いLEDライトが付いていて、それが太陽光のように自然な光で起こしてくれる。
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