Googleの「Pixel 6a」は、2022年に発売された500ドルを切る「Android」スマートフォンの中で、筆者のお気に入りのモデルだ。つまり、うわさされている「Pixel 7a」に向けて同社に期待されることは多い。低価格スマートフォンの市場では、449.99ドル(約6万円)の「Galaxy A54 5G」を発表したばかりのサムスンとの競争が激化することを考えると、なおのことだ。
Pixel 6aは449ドル(日本では5万3900円)で、基本的には、Googleが2021年に送り出したフラッグシップモデル「Pixel 6」を小型化し、価格を下げたバージョンである。Pixel 6と同じ「Tensor」プロセッサーを採用し、全体的なデザインもPixel 6に近いが、解像度が低く、メインカメラは12メガピクセルで、他にもいくつかの機能が抑えられている。だが、比較的安価で、価格のわりに写真機能は堅実、デザインも魅力的なため、低価格帯を狙うAndroidファンには特に人気のモデルとなっている。
Googleは、Pixel 6aについて、多くの点で機能をうまく採用しているが、だからといって改良の余地がないわけではない。例えば、画面が暗すぎると筆者は感じたことがあるし、ワイヤレス充電の機能がないのは、2023年の今となっては時代遅れの感がある。
今後の製品発表計画について、Googleから詳細は何も発表されていない。だが、2022年と同様の製品発表戦略を踏襲するとすれば、Pixel 7aは夏にも登場する可能性がある。以下に、筆者が望む機能をまとめてみた。
Pixel 6aの6.1インチという画面サイズは、小型のスマートフォンを好む層には理想的なので、Pixel 7aもこの特徴を継承してほしいと思う。このサイズが存在することで、GoogleのPixelシリーズは、小型、中型、大型というバランスのとれたラインアップになっている。
ただし、サイズ以外の面でディスプレイが改良されることを期待したい。例えば、Pixel 7aでは画面の明るさを改善できるはずだ。筆者は、屋内で使うときでさえPixel 6aの輝度を50%より高くしたいことがあった。サムスンのスマートフォン、特に「Galaxy S22」と「Galaxy S23」シリーズでは、この点が問題になることはほとんどない。
また、リフレッシュレートも高くしてもらいたい。「a」シリーズの各モデルは、フラッグシップモデルの目立った機能をすべて搭載しようとしているわけではないので、Pixel 7aになっても標準のリフレッシュレートで十分なのかもしれない。だが問題は、高いリフレッシュレートが、もはやプレミアムデバイスの専売特許ではなくなっているということだ。2022年の「Galaxy A53 5G」のような安価なスマートフォンや、Motorolaの「Moto G 5G」でさえも、標準の60Hzより高いリフレッシュレートを採用して、スクロールが滑らかになっている。そう考えると、カメラ機能など他の点ではこうした競合をしのいでいるにもかかわらず、Pixel 6aは少し見劣りしているように感じてしまう。
幸い、開発者のKuba Wojciechowski氏からのリーク情報が本当だとすれば、GoogleはPixel 7aでこの問題に対応する可能性がある。同氏は、Pixel 7aが90Hzのリフレッシュレートを採用する可能性があることを示す情報を発見したと主張している。これなら、「Pixel 7」のリフレッシュレートと並ぶことになる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」