Googleは通常、年間を通して新しい「Pixel」製品を発表するが、2023年は同社のコンシューマーデバイスにとって特に重要な年になるかもしれない。同社初の折りたたみ式スマートフォンの発売がうわさされているが、これが本当なら、実績あるサムスンの「Galaxy Z Fold」シリーズと直接競合することになる。
Googleは、「ChatGPT」と競合する「Bard」も発表し、3月に一部の国で一般利用の登録受け付けを開始した。5月に開催される予定の「Google I/O」カンファレンスで、Bardの新たな進展や、人工知能(AI)分野における他の意欲的な計画が発表される可能性は十分にありそうだ。
その2つが実際に発表されれば、2023年、テクノロジー大手各社は未来のスマートフォンと、そうしたデバイスで動作するアプリの次の展開を考えているということを示すさらなる証となるだろう。例えば、サムスンとMotorolaはいずれも2023年に入って、スライド式や巻き取り式のディスプレイを備えた新しいコンセプトデバイスを発表している。将来的に、それらのコンセプトが今日の折りたたみ式デバイスに取って代わる可能性もある。Microsoftは、AIを使用して、より直接的で会話型の回答を提示する改良版「Bing」を発表し、Googleが何年にもわたって優位にあった検索分野で、より強力なライバルになろうとしている。
本記事では、うわさや報道、同社の例年の製品発売スケジュールを基に、Googleが2023年に発表しそうな製品をまとめた。
歴史が繰り返されるなら、Googleは2023年の春か夏に「Pixel 7」の廉価版(おそらく「Pixel 7a」という名称になる見込み)を発売するだろう。同社は2022年のGoogle I/Oで「Pixel 6a」を発表し、7月に発売した。つまり、2023年も同年次開発者会議でPixel 7aを発表することを決定した場合、Pixel 7aに関する詳細が、そう遠くないうちに明らかになるかもしれないということだ。
GoogleがPixel 7aを披露するまで、確実なことは不明だが、いくつかのリークや報道に基づいて、同スマートフォンの機能を予想することはできる。「Android」のコードベースに、Pixel 7aに言及している可能性がある部分を見つけたと主張する開発者のKuba Wojciechowski氏によると、Pixel 7aには、リフレッシュレートが90Hzのディスプレイとワイヤレス充電が搭載されるかもしれないという。
それほど楽しみな情報ではないかもしれないが、この2つの機能はPixel 6aには搭載されていないため、注目に値する。Pixel 7aにその機能を加えることで、Googleは自社のプレミアムスマホと廉価版のギャップをさらに埋めることになる。
ベトナムの「Zing News」がリークとして報じた別の情報によると、Pixel 7aはPixel 6aと同じ6.1インチのディスプレイを搭載し、Pixel 7によく似たデザインが採用される見込みだという。
Pixel 6aの特徴を踏襲した場合、Pixel 7aはPixel 7と同じ「Tensor G2」プロセッサーを搭載するものの、カメラの性能はPixel 7よりも低くなると予想できるだろう。
Appleを除けば、Googleは、折りたたみ式スマホを発売することも、その計画に言及することもしていない数少ない主要スマートフォンメーカーの1社だ。しかし、そうした状況は近い将来、変わるかもしれない。9to5GoogleとWinFutureは、Google初の折りたたみ式Pixelデバイスが、早ければ6月にも登場する可能性を示唆している。
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