米国時間10月13日、Googleの「Pixel 7 Pro」がようやく発売された。カメラにも、新しくなったデザインにも、全体的にスムーズになったパフォーマンスにも、筆者は感心した。この新モデルを主に使って1カ月ほどたった今でも、第一印象の多くは変わっていない。だが、はっきりしてきた点もいくつかある。まずは、良いところから始めよう。
デザインは、一目で気に入ったし、時間がと共にますます愛着が沸いてきた。「Pixel 6 Pro」とよく似てはいるが、わずかな変化が十分に新鮮さを感じさせる。手に持った感触はいいし、レビュー機の色はヘーゼル/ゴールドで、これがなかなかスタイリッシュだ。
金属のバンドとディスプレイが接するエッジがシャープすぎるところは、やはり好きになれない。手に持ったときも、ポケットに手を入れたときにも、この部分がかなり気になった。レビューを始めた当初ほど決定的ではなくなったものの、小さなことなので、発売までに簡単に対処できたはずだと思うと、残念さが残る。とはいえ、本体をケースに入れてしまえば、気にならなくなる。
この1カ月、筆者はあらゆる状況で色々な写真を撮ってきた。「iPhone 14 Pro」や「Galaxy S22 Ultra」をはじめとする主なライバル機と比較しながらだ。多くの点で、Pixel 7 Proは非凡なパフォーマンスを発揮し、カラーやディテールも素晴らしかった。ハイブリッドズームは、Galaxy S22 Ultraの10倍ズームにこそ及ばないが、日常的な使い方なら、Pixel 7 Proの5倍ズームの方が使い勝手はいいと感じている。いつもポケットに入れておきたいのは、Pixel 7 Proの方だ。米CNETのStephen Shankland記者は、自分のプロ仕様のデジタル一眼レフに匹敵するとまで言っていた。
夜間撮影は競合機ほどではなく、iPhone 14 ProとGalaxy S22 Ultraの方が、明るくクリアな写真を撮れる。ただし、長時間露光モードを使うと、夜間の町の景色が一気に冴えてくる。
一般的な使い方で言うと、Pixel 7 Proは使っていて楽しい。日常のタスクを容易にするという以上のパワーを備えており、画像編集とゲームプレイに全く問題なく対処した。「Android 13」はインターフェースが整然としているので、日常的に使うスマートフォンとしては特に快適だ。
バッテリーについては、筆者のレビューでも言及した。バッテリーの持続時間は、残念というほどではないのだが、もっと良くできたはずだ。実際、ゲームや動画ストリーミングといったバッテリー消費の激しい使い方だと、予想より早く消耗する。それでも、1日ずっと使い続けるのは造作もないので、問題になるほどではない。
全体的に、Pixel 7 Proの完成度についてはGoogleを高く評価できると今でも考えている。本当に洗練された上位機種のAndroid端末を探しているなら、かなり優れた候補だ。特に、ライバル機よりもいくぶん値段が手頃な点は大きいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス