699ドル(約9万2000円)の「OnePlus 11」は、OnePlusが2023年に最初に発売する真のフラッグシップモデルであり、楽しみな機能が多数搭載されている。洗練された新デザイン、超強力なプロセッサー、急速充電機能などを備えており、フラッグシップモデルにふさわしい仕上がりとなっている。
ただし、すでに秀逸だった2022年の「OnePlus 10 Pro」から大幅に刷新されたわけではない。OnePlus 11には、OnePlus 10 Proとよく似たデザイン、性能の大幅な(おそらく必要以上の)向上、新しいカメラ機構などの特徴がある。確かに、これらは素晴らしいが、大きな進化ではない。抜本的に進化したOnePlusの新型スマートフォンを期待していた人は、がっかりするかもしれない。OnePlusの最近のデバイスを所有している人は、アップグレードを検討しなくてもいいだろう。
価格がOnePlus 11の強みであることは間違いない。米国では基本モデルが699ドルで、8GBのRAMと128GBのストレージを備える。筆者がテストしたハイエンドのレビューモデルでさえ、16GBのRAMと256GBのストレージを搭載するにもかかわらず、わずか799ドル(約10万5000円)で購入できる。これは、競合製品よりもかなり低価格だ。最大のライバルは、Googleの素晴らしい「Pixel 7 Pro」で、価格は899ドル(約11万8000円)。OnePlus 11と比べてもそれほど高くない(256GBモデルは999ドル(約13万2000円)だが、ストレージ容量が大きいだけで、性能は128GBモデルと同じだ)。
Pixel 7 Proは、米CNETの2022年のお気に入りスマートフォンの1つであり、10月に発売された後、秀逸なカメラ、洗練されたインターフェース、魅力的なデザインが評価されて、米CNETの栄えある「Editors' Choice」賞を受賞した。Pixel 7 Proは、素晴らしいスマートフォンであり、「Android 13」の実力を感じられる筆者のお気に入りのデバイスの1つだ。
OnePlus 11が秀でているのは、その純粋な性能であり、驚異的な速度でゲームや高負荷のマルチタスクを処理できる。充電速度もGoogleのスマートフォンより速い。Pixelの「Tensor G2」プロセッサーは、完全な速度向上のために作られたものではないが、「Google Play」ストアにある、あらゆるものを処理できる。Pixelの純粋なAndroid 13ソフトウェアには、余計なものが一切ない。全体的に、カメラ性能もPixelの方が優れている。OnePlusにはない5倍光学ズームレンズが追加されたことで、その差はより顕著になった。
サムスンの新しい「Galaxy S23」もある。価格は799.99ドル(約10万5000円)からで、6.1インチのディスプレイ、トリプルカメラ機構、8GBのRAM、Qualcommの最新の「Snapdragon 8 Gen 2」プロセッサーを搭載する。このプロセッサーは、OnePlus 11に搭載されているのと同じチップだが、サムスン向けにカスタマイズされている。Galaxy S23シリーズは、米国では2月17日に発売されるので、サムスンとOnePlusの新型スマートフォンのどちらが優れているのかは、今後明らかになるだろう。
2023年に登場したOnePlus 11は、外観が刷新されている。OnePlus 10 Proでは四角形だったカメラユニットが円形になり、カメラユニットの縁の金属がスマートフォン本体の縁に重なる上品なデザインになっている。筆者のレビューモデルの緑色の本体カラーはスタイリッシュかつスマートな見た目で、前面と背面の曲面ガラスは、持ったときの感触に満足感がある。
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