「OnePlus 10 Pro」は間違いなく、歴代のOnePlus製スマートフォンの中で最もハイエンドのモデルだ。強力なプロセッサーと美しいディスプレイから、堅実なカメラと洗練されたデザインまで、2022年のハイエンドのフラッグシップ「Android」スマートフォンに期待される機能をほぼすべて備えている。米国では899.99ドル(約11万円)で販売されており、「Galaxy S22 Ultra」(1199.99ドル、約15万円)や「iPhone 13 Pro」(999ドル、約12万円)といったハイエンドのライバルに対して競争力のある価格となっている。
OnePlus 10 Proは、それらの競合製品と同様のパフォーマンス、5G、スムーズで分かりやすいインターフェースを提供する。だが、カメラの月並みな暗所撮影性能や、ほとんどのモデルで公式のIP耐水性等級を備えていないことなど、少し残念な点もいくつかある。
しかし、それらの比較的小さな問題があっても、OnePlus 10 Proはコストパフォーマンスが非常に優れており、ハイエンドとしてはお釣りが少し余るくらいの価格の高性能スマートフォンを探しているのなら、検討する価値は十分にある。
筆者はOnePlus 10 Proの外観をとても気に入っている。背面は擦りガラス仕上げになっており、魅力的なカメラユニットを備える。カラーは素敵な緑色だ。このデザインは、以前の「OnePlus 9」および「OnePlus 9 Pro」で採用されていた、光沢があって指紋がつきやすい背面よりも洗練されており、スタイリッシュだと筆者は感じる。iPhone 13 ProやGalaxy S22 Ultraなどと並べても、見栄えのする外観だと思う。
背面は、強化された「Gorilla Glass 5」で覆われているので、多少手荒に扱っても大丈夫なはずだ。前面は、さらに強力な「Gorilla Glass Victus」で保護されている。ただし、米国の1部モデルを除いて、公式の防水機能を備えていない。それ以外のモデルを購入する場合(米国外のすべてのユーザーを含む)は、飲み物をこぼさないように、いつも以上に気をつける必要があるだろう。
OnePlusは、米国でのOnePlus 10 Proの発売に関して、T-Mobileと直接提携している。AT&Tで使用した場合は5Gをサポートしないようだ。OnePlusはVerizonと連携して、OnePlus 10 Proを同社の5Gネットワークの対応機種として認定してもらえるよう取り組んでいる。
耐水性を備えるのがT-Mobile限定モデルだけというのは、残念なことだ。iPhone 13 ProやGalaxy S22 Ultra、「Pixel 6 Pro」など、多くの競合機種では当然のように防水機能が搭載されている。前モデルのOnePlus 9 ProもIP68等級の防水性を備えていたので、この便利な安全機能が米国の1通信事業者との独占契約の一環として制限されたことには、特に失望感を覚える。
6.7インチディスプレイの最大解像度は3216×1440ピクセルで、非常に小さなディテールも鮮明に表示される。輝度も高いので、「キャンディークラッシュ」や「アルトのオデッセイ」といったカラフルなゲーム、「イカゲーム」や「ブルーイ」などの派手な色合いを使うドラマやアニメ番組も、本来のパンチの効いた色を楽しむことができる。
画面のリフレッシュレートは120Hzで、スクロールすると極めて滑らかに見えるが、バッテリーを節約するために、負荷の少ないタスクでは低いリフレッシュレートに自動的に切り替えることができる。また、ディスプレイの下に指紋センサーが組み込まれており、ほとんどの場合、高速かつ正確に機能する。
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