「OnePlus 11」レビュー--高性能だが大きな変化無し、カメラには改善の余地 - (page 3)

Andrew Lanxon (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年02月15日 07時30分

 現実の世界では、この強力な性能のおかげで、OnePlus 11の動作が非常に高速になっている。Androidのインターフェースを操作するだけでも、高速かつ滑らかで、ハードウェアの性能の低さを示す遅延やカクつきは発生しない。OnePlus 11の動作を遅くできるものは、ほとんどない。動画のストリーミングや写真編集も完璧に処理した。

 その高速な使用感には、同スマートフォンの「OxygenOS 13」ソフトウェアも一役買っている。Android 13をベースとする「OxygenOS」は、使いやすいクリーンな外観を備えた軽量のAndroidスキンだ。筆者は初期状態のままがお気に入りだが、システムフォントや常時オンのディスプレイをカスタマイズして、個性を出すこともできる。

 OnePlusは、Androidアップデートのサポート期間を4年間に延長し、セキュリティアップデートのサポート期間を5年間に延長した。これは、同社のこれまでのスマートフォンで最長のサポート期間であり、OnePlus 11を今後5年間、安全に使用できることを意味する。

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スマートかつスタイリッシュな外見と言える。
提供:Andrew Lanxon/CNET

カメラは改善の余地あり

 OnePlus 11の背面には3基のメインカメラがある。絞り値f/1.8のレンズと光学式手ぶれ補正を搭載した50メガピクセルのメインカメラ、マクロ撮影が可能な48メガピクセルの超広角カメラ、そして、2倍の光学ズームを備えた32メガピクセルのポートレート望遠カメラの3つだ。ほぼ予想どおりのトリプルカメラ構成だが、ポートレートカメラにはがっかりした。

 ポートレートカメラの2倍ズームは、OnePlus 10 Proの3.3倍ズームから性能が低下しており、Pixel 7 Proの5倍望遠ズームに比べると、著しく劣っている。ズーム機能を重視しない人もいるかもしれないが、どのような環境でも高画質な写真を撮影したい場合、ズーム機能が極めて重要なツールになることもある。

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カメラ部分にはハッセルブラッドの名前が刻まれている。
提供:Andrew Lanxon/CNET

 広角レンズを使用して、単純に目の前にあるものすべてを1つの画像に収める代わりに、高倍率のズームレンズを使用すると、目障りな道路標識や自動車、群衆がフレームに入らないようにして、そうした場面でより興味深い構図を見つけることができる。通常、プロの写真家のカメラバッグには、望遠レンズが入っている(筆者もそうだ)。筆者は、Pixel 7 Proのズームやサムスンの「Galaxy S22 Ultra」の10倍もの光学ズームを使うのが、ものすごく気に入っている。「iPhone 14 Pro」の3倍望遠カメラでさえ、OnePlus 11に比べると、より柔軟な撮影が可能だ。

 OnePlus 11には、適切な望遠レンズが搭載されていないために、写真撮影で妥協しなければならないように感じる。他のスマートフォンでは、そう感じない。そのため、カメラについては汎用性の面でライバルに劣っている。

 OnePlusはOnePlus 11でも、代表的なカメラメーカーのHasselbladと提携している。Hasselbladは色合いを向上させるために、カメラを調整したようだ。しかし、撮影した写真の色合いは出来栄えにばらつきがあるため、両社にあまり良い結果をもたらしていないように思える。実物に近く、色に迫力があり、コントラストも心地よい写真を撮影できることもあれば、彩度が高すぎる写真になることもある。そのような写真は、影を明るくして、明るい部分を暗くするHDR処理が過剰に適用されたせいで、非現実的な色合いに見える。

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