「OnePlus 11」レビュー--高性能だが大きな変化無し、カメラには改善の余地 - (page 2)

Andrew Lanxon (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年02月15日 07時30分

 筆者はこのスマートフォンの外観をとても気に入っている。過去のモデルとは異なる印象を与えながらも、同じシリーズであることが分かる既視感がある。ガラスは強化ガラス「Gorilla Glass」が採用されているので、割れることをそれほど心配する必要はない。OnePlus 10 Proよりも優れている点として、IP64相当の防水性能を備えることが挙げられる。OnePlus 10 Proのほとんどのモデルが防水性能を備えていなかったことは、大きな不満点だった。現在では、すべてのフラッグシップスマートフォンに搭載されていて当然の機能だからだ。したがって、防水性能が正式に強化されたのは、喜ばしいことである。

 とはいえ、IP64は水しぶきから本体を守る程度の防水性能しか提供しないのに対し、Pixel 7 Proや「iPhone 14」シリーズ、Galaxy S23シリーズなどのライバル機はすべて、少なくとも30分間の水没から本体を保護するIP68相当の防水性能を有している。だが、IP64でも何もないよりはましであり、雨の中電話に出るときには守ってくれるはずだ。

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丸みを帯びたカメラユニットがいい感じだ。
提供:Andrew Lanxon/CNET

 6.7インチのディスプレイは、モバイルゲームを存分に楽しむのに十分な大きさだ。最大3216×1440ピクセルの解像度のおかげで、すべてがきれいかつ鮮明に表示される(バッテリー持続時間を延ばすために、解像度を下げることも可能)。このディスプレイは、「Dolby Vision HDR」と「HDR10+」をサポートするSuper AMOLEDパネルなので、色が明るく際立って表示され、対応するHDRコンテンツを適切に表現できる。

 最高120Hzの可変リフレッシュレートに対応しており、ゲームなどの高負荷のタスクで滑らかな体験を提供するが、ウェブブラウジングや常時オンディスプレイの表示などの低負荷のタスクでは動的にリフレッシュレートを1Hzまで下げることで、電力を節約することが可能だ。

 ディスプレイ内指紋センサーを搭載しており、問題なく機能する。長年のOnePlusファンは、本体の右側面にアラートスライダーが搭載されていることを歓迎するはずだ。このスライダーを使えば、瞬時にサイレントモードやマナーモードに設定することができる。2022年の「OnePlus 10T」にはアラートスライダーが搭載されておらず、多くのユーザーが悲しんだ。

強力な性能

 OnePlus 11には、前述したQualcommのSnapdragon 8 Gen 2プロセッサー、(筆者のレビューモデルでは)大容量の16GBのRAMが搭載されている。Snapdragon 8 Gen 2は強力なチップであり、われわれが実施したさまざまなベンチマークテストで素晴らしいスコアを記録した。最も強力なスマートフォン群と比べても、全く引けを取っていない。

 もちろん、ベンチマークですべてが分かるわけではないが、このスマートフォンは何をやらせても問題なく処理してくれるので、安心していいだろう。グラフィック性能は特に強力だ。「原神」や「PUBG Mobile」「アスファルト9:Legends」といった高負荷のゲームを(すべて最高解像度で)プレイしても、一貫して高いフレームレートで表示され、快適に楽しむことができた。

 OnePlusはOnePlus 11の長所として、「最適化されたRAM割り当て」、ゲームでの「ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシング」、「クラス最高」の照明およびイルミネーション効果をうたっている。これらはすべて素晴らしいが、「Android」には、レイトレーシングのような技術をサポートするゲームがまだ存在しない。まるでリニアモーターカーの線路を走行できる自動車のようなものだ。確かに驚異的な技術ではあるのだが、実用の手段がまだない。

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提供:Andrew Lanxon/CNET

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