「CES 2023」に登場した近未来テクノロジーを紹介--空飛ぶ車に自動運転ベビーカーも

Peter Butler Daniel Van Boom (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年01月12日 07時30分

 専用のメガネを必要としない3DノートPCやワイヤレスの97インチOLEDテレビなど、ラスベガスにて開催されたCESで展示されていた興味深い製品の多くは、2023年中に店頭で販売される予定だ。しかし、特におもしろそうなテクノロジーの中には、2024年以降の未来を見据えたものもある。CESの会場では、魅力的な製品のプロトタイプやデザイン、壮大なアイデアが多数披露された。

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提供:Aska

 伸び縮みするタブレットや友達になってくれる自動車、パーソナライズ可能なゲームコントローラー、電動ローラースケートなどは展示されていた画期的な製品のほんの一部にすぎない。本記事では、CES 2023で発表された非常に近未来的な製品の数々を紹介する。

折りたたんだり、引き伸ばしたり、曲げたり、丸めたりできるサムスンのスクリーン

 スマートフォンやタブレットのスクリーンはもうずっと、長方形で固定されてきた。CES 2023では、Samsung Displayなどのメーカーのイノベーションによって、そうした状況が変わる可能性が示された。具体的には、折りたたんだり、展開したり、引き伸ばしたりすることが可能で、視聴や収納に関して複数の選択肢を提供するスクリーンが展示されていた。

 折りたたみ式デバイスに目を向けると、サムスンは、10.5~12.4インチの間でサイズを調整可能なスクリーンを搭載し、ノートPCのように閉じることができる「Flex Hybrid」タブレットのコンセプトモデルを披露して、大きな注目を集めた。さらに、複数回折りたたむことで、タブレットからスマートフォンのサイズに縮小できる「Flex S」デバイスのデモも披露した。

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提供:David Katzmaier/CNET

 これらの折りたたみ式デバイスは、現時点では開発中の製品でさえなく、単なる「コンセプトモデル」に過ぎないので、完成版がどのようなものになるのかは不明である。また、Samsung Displayはほかのメーカーにも部品を提供しているため、完成した製品がサムスン以外の企業から提供される可能性もある。しかし、米CNETのEli Blumenthal記者は、2023年の発明が折りたたみ式デバイスのターニングポイントになるかもしれない理由と根拠を解説している。

水上での高速移動が可能なCandelaの水中翼船「C-8」

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提供:Candela

 スウェーデンのテクノロジーメーカーCandelaは、限定プロトタイプの電動ボート「C-7」で開発したコンセプトをさらに発展させ、そのテクノロジーを一般の人々(あるいは、少なくとも、予想価格の39万ドルを支払う余裕のある人)に提供する準備をほぼ完了した。水中翼船C-8は、水中で動作する推進システムの設計を一新しており、水上を滑空するため、ほぼ無音で航行することが可能だ。

 C-8は50ノット(時速約57.5マイル、約92.5km)で航行できる。1回の充電で約50マイル(約80.5km)の移動が可能で、充電にかかる時間もわずか2時間程度だ。C-8では、密閉式のキャビンが追加されており、乗船可能人数も8人に増えている。

 米CNETのBridget Carey記者はC-8について、「魔法のじゅうたんに乗って水上を進んでいるように感じる」と評した。C-8は2023年中に販売開始となる予定だ。この革新的なテクノロジーについて詳しく知りたい人は、記事の最後にある動画を視聴してほしい。

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