レノボはCESで、必ず何か興味深いものを発表してくれる。2023年もその期待を裏切ることなく、2種類の2画面ノートPCを発表した。
よりコンシューマー向けのモデルであるYoga Book 9iは基本的に、2in1ノートPC「Yoga 9i」に採用されているような、360度回転するサウンドバー搭載ヒンジによって、2枚の13.3インチ、2.8Kの有機EL画面が中央でつながっている。これによって2枚の画面は、1つの大きな垂直ディスプレイとして使用したり、水平に並べて画面間の移動や2画面をまたいだ全画面表示が可能な2つのウィンドウとして使用したりと、さまざまな形で使える。小さなBluetooth接続キーボードと、本体をどちらの向きにも立てられる折りたたみ可能なスタンドが付属している。
13.3インチ画面の通常のノートPCとして使う場合は、キーボードでキーを入力し始めるような10本指のジェスチャーによって、ボトムディスプレイ(上部にウェブカメラがない方)に、フルスクリーンのハプティックキーボードを表示できる。
付属のBluetoothキーボードは、ボトムディスプレイにマグネットで装着し、ボトムディスプレイの下半分はタッチパッドとなる。キーボードをボトムディスプレイの下半分にスライドして、上半分をディスプレイとして使うことも可能だ。
レノボが設計したスタイラスも付属しており、独自の手描きソフトウェアによって、2画面を有効に活用できるようになっている。例えば、一方の画面でビデオ会議を視聴しながら、もう一方の画面でメモを取れる。作業を終えたら、収納ケースを兼ねるスタンドにスタイラスとキーボードを収納できる。
Intelの第13世代「Intel Core i9」プロセッサーを搭載するYoga Book 9iは、2099.99ドル(約28万円)からの価格で、2023年6月に発売予定だ。
数年前から提供されている「ThinkBook Plus」は、まったく異なる概念に基づく2画面ノートPCだ。第2世代モデルは、蓋部分にE Inkディスプレイを搭載する点を除けば、従来型のノートPCだった。第3世代モデルは、8インチのセカンドディスプレイをキーボードの横に配置することによって特徴を出した製品だった。新しいThinkBook Plus Twistは、第2世代のデザインに回帰しつつ、カラーのE Inkディスプレイを採用しており、2枚のディスプレイは回転式ヒンジに取り付けられている。
つまりこのPCには、13.3インチ、2.8Kの有機ELディスプレイと、12インチのE Inkタッチディスプレイの両方が搭載されている。E Inkディスプレイがキーボードの前に来るように回転させると、有機ELディスプレイはオフになり、E Inkディスプレイが「Windows 11」用のメインディスプレイに切り替わる。2枚のディスプレイに同じものを表示できれば、商業目的やプレゼンテーションの際に便利かもしれないが、残念ながら、それができるようにはなっていないようだ。
ThinkBook Plus Twistは、1649ドル(約22万円)からの価格で6月に発売予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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