HTCは米国時間1月5日、さまざまな用途に使えるXRヘッドセット「VIVE XR Elite」を発表した。
HTCは、フルカラーRGBパススルーカメラを通して表示される複合現実(MR)から、カジュアルまたはハードな仮想現実(VR)ゲームのプレイ、「HTC版メタバース」である新しい「VIVERSE」でのソーシャル空間体験まで、あらゆる用途に対応できるハードウェアをVIVE XR Eliteに搭載して、「オールインワン」という呼称にこだわりを見せている。
これだけの水準の多用途性には、強力なハードウェアとモジュール式設計の2つが必要だ。
ハードウェアについて見ていくと、VIVE XR Eliteはこれまで消費者向けVR市場では見られなかったほどの優れたスペックを誇っている。バッテリー込みでも重量は625gしかないが、110度の視野角(FOV)、4Kの解像度、90Hzのリフレッシュレート、他のヘッドセットなら通常は補正レンズが必要なユーザーにも対応できる、焦点距離が調整可能なレンズを備えている。
ヘッドセットの表示能力と同じくらい重要なのが、トラッキング機能だ。
トラッキングのために、「並外れた6自由度(6DoF)の空間精度」を実現する4つの広角カメラと、深度センサー、ハンドトラッキング、コントローラー上の指の動きを検知する容量センサーを搭載している。
VIVE XR Eliteは、強力なハンドトラッキングに加えて、野球のバットやテニスラケットのような物体のトラッキングさえ可能なHTCの「VIVEリストトラッカー」もサポートしている。
また、同製品はモジュール式に設計されている。これは、VIVE XR Eliteが幅広く対応するゲームやアクティビティー、アプリケーションなどへの適性をより向上させるためだ。「Battery Cradle」を付けていると「Meta Quest Pro」によく似ているが、背面のバッテリーを外してメガネのように装着することも可能だ。
30Wでの高速充電が可能な同梱のBattery Cradleに接続されていない時は、USB電源からも充電できる。
VIVE XR Eliteの価格は1099ドル(日本では17万9000円)からで、2月後半に出荷予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス