カナダ企業のGlüxKindが自動運転ベビーカー「Ella」の開発に取り組んでいる。Ellaは独力で動き続けることのできる自律型デバイスだ。赤ちゃんを乗せたまま独力で動くことを目的としたものではなく、赤ちゃんがベビーカーに乗りたくないときや歩いているとき、保護者に抱っこされているときの使用を想定している。
この「スマート」ベビーカーは独力で走行するだけでなく、デュアルモーター駆動システムによって、坂道や未舗装の道でベビーカーを押すときの負担も軽減してくれる。インテリジェントなブレーキにより、ベビーカーが坂道で暴走するのを防ぐこともできる。
赤ちゃんが眠りにつくのを助けるホワイトノイズや物語、録音した音声などを流す機能も内蔵されており、保護者が立ち止まると、赤ちゃんを優しく前後に揺らしてくれる。
ただし、こういった画期的な機能の数々は決して安くはない。Ellaの小売価格は3300ドルと予想されている。現在、予約注文を受け付けているが、発売予定日は発表されていない。
2019年に空飛ぶ自動車を発表した(そして、予約注文の受け付けも開始した)Next Future Mobilityだが、CES 2023では、ASKA A5を初披露することとなった。ただし、悪天候により、米国時間2023年1月4日に予定されていた最初のプレゼンテーションは延期された。
ASKA A5は車輪のついた飛行機とも、翼のついた自動車とも呼ぶことができるが、厳密に言えば、垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)である。4人の乗客を乗せることが可能だ。折りたたみ式の翼を広げて、垂直に離陸し、250マイル(約402.3km)の距離を飛行することができる。
2023年のCESで正式に披露されはしたものの、一般の人々がすぐに飛行できるようにはならない。発売は、2026年を予定している。予約注文には5000ドルの手付金が必要で、この手付金は1年後に返金される。
ASKA A5が飛行機と自動車の境界線を曖昧にしているとするなら、BMWのi Vision Deeコンセプトは自動車と友達の境界線を曖昧にしたいようだ。
i Vision Deeは、自動車が今よりもはるかに親しみを感じさせる存在になる未来を想像している。フロント部分がE Inkパネルになっており、プログラムによって、感情豊かな人間のような顔を表示させることができる。また、AIテクノロジーも洗練されており、ドライバーに話しかけるときの口調も使用人ではなく、まるで友人のようだ。
E Inkはグリル以外の場所にも搭載されている。車体全体がE Inkパネルで構成されており(正確には240個のパネルが搭載されている)、数秒で色を変えたり、模様を作成したりできる。
BMWのi Vision Deeは今のところコンセプトに過ぎないが、その機能の一部はBMWの実際の自動車で採用される予定だ。例えば、i Vision Deeに組み込まれているAI搭載HUBテクノロジーは、2025年に実際の自動車で採用される予定だとBMWの最高経営責任者(CEO)のOliver Zipse氏は述べている。
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