ワクチン接種を猛スピードで進める米国--ビッグテックが全面協力 - (page 2)

Laura Hautala (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2021年05月19日 07時30分
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 Amazonは、長期にわたる診療所の運営から知見を得ている。シアトルの拠点では当初、週末ごとに接種できるのは5000回未満だった。4月半ば、ワシントン州がワクチン接種資格を16歳以上の全員にまで広げると、週末ごとの接種回数は6600回に迫った。主催者は、これを7000回まで増やせると考えている。

 ワシントン州のJay Inslee知事が「州の財界にはたらきかけて、この仕事を急がせた」と、Amazonのグローバル法人業務担当シニアバイスプレジデントを務めるJay Carney氏は、4月のブログ記事で述べている。「ワシントン州で最大の企業として、Amazonはこの要請に応じる特別な責任を感じている」

 一方、Microsoftも4月のはじめにレドモンドの本社でワクチン接種会場を開設。こちらは、キング郡、シアトル市、そして地元の2つの医療プロバイダーEvergreenHealthおよびオーバーレイク・メディカル・センター・アンド・クリニックとの提携によるものだ。月曜日から金曜日まで、対象者には予約のみで対応する。Microsoftによると、この拠点は新しい場所でワクチン接種を実現することによって、キング郡での公正なワクチン接種戦略の確立に貢献するという。郡の側も、ワクチンの行き届いていない住民層への接種を進めることができると期待している。

 「Microsoftはワクチンの公正な分配を明確に支援し、 この地域で特に弱く、ワクチンの行き届いていない住民層を支援することに、当社のリソースを惜しみなく利用していく」。Microsoftは、この拠点に関するブログ記事の中でこう述べている。

予約サイトのパンクを防ぐ

 ワクチン接種資格のある人は、インターネットで予約を取ることになるため、ここでよくある問題が起きた。ウェブサイトがパンクしてしまうのだ。政府や医療機関のサイトは、コンサートチケットの販売といったイベントに伴うアクセス増に対処できるようには作られていない。したがって、情報を調べたり予約を取ったりしようとして膨大な数の利用者が殺到すると、そのアクセス要求に対処しきれなくなったのである。

 カリフォルニア州サンルイスオビスポ郡では、毎週木曜日に予約システムをオープンするたびにこの問題が発生していたと、同郡のウェブ管理を担当するTyler Penney氏は語った。同州セントラルコーストに位置する人口30万足らずの同郡で、予約を取ろうとして毎週5万人もの人が同時にアクセスを試み、予約ページがダウンしていた。

 そこに救いの手を伸べたのが、テクノロジープロバイダーCloudflareのソフトウェア「Fair Shot」だった。Cloudflareは、企業のウェブトラフィック対応を支援するツールを開発しており、Fair Shotは仮想の待合室を作り、サイト訪問者に予約待ちの列に並べることを伝えるツールだ。待ち時間が分かるカウントダウンの時計も用意されている。予約システムがオープンすると、仮想の待合室で待機する全員に番号がランダムに割り振られ、一度に1つずつ時間帯を予約できるようになる。サイトがダウンするのを防ぐことに加えて、インターネットに高速でアクセスできる層と、接続が低速なため列に並ぶにも予約ページを読み込むにも時間がかかってしまうという層との格差を埋めることも目指している。

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