eMarketerは、米国のポッドキャスト聴取状況に関する調査結果を発表した。2021年の月間リスナー数は、Spotifyが2820万人、Appleの2800万人と予想しており、Spotifyが初めてAppleを上回ると見込む。
米国で1カ月に1回はポッドキャストを聴くという月間リスナー数について、2021年は合計1億1780万人で、前年比10.1%増という。この人数は、音楽といった何らかのデジタル音声サービスを利用する月間リスナー全体の53.9%を占めるもので、50%超になるのも2021年が初めてだそうだ。ポッドキャスト聴取者は今後も増え、2024年には60.9%に達するとみる。
eMarketerはSpotifyのサービスを、音楽とポッドキャストを1つのサービスとして提供しており利便性が高い、と評価している。また、ポッドキャスト制作者への支援や広告に対する投資を強化しており、これも実を結びつつあるという。eMarketerは、Spotifyが2021年の月間リスナー数を前年に比べ41.3%増やすとした。
一方のAppleは、Spotifyのポッドキャストに対する投資や取り組み強化へ追いつけていないという。そして、2018年当時の34.0%あったシェアが、2021年には23.8%まで縮小すると予測している。
また、ポッドキャスト広告支出も増えており、2021年は初の10億ドル超えである12億8000万ドル(約1383億円)、前年比41.0%増と見込んだ。この数字は、デジタル音声広告に対する支出全体の24.0%に相当する。
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