2020年は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が展開するゲーム機「プレイステーション」の新ハードである「PlayStation 5」(PS5)が発売された年でもあった。
PS5はディスクドライブを搭載したモデル(4万9980円(税別))のほか、非搭載モデルとなる「デジタル・エディション」(3万9980円(税別))の2モデルを用意し、11月12日に発売。2020年は新型コロナウィルスの流行もあってか、情報発表の多くはオンラインとなっていたが、新情報が公表されるたびに注目を集め、発売以降も国内ではいまだに品薄状態が続いている。ここではPS5発売までの動きを振り返る。
2019年は、米国のメディア「WIRED」が次世代プレイステーションについての最新情報を報じ、その後SIEから名称を「プレイステーション 5」(PS5)に決定するとともに、2020年の年末商戦期に発売することを発表した。
次世代「PlayStation」の一部仕様が明らかに--SSD搭載、レイトレ対応など(2019年4月17日掲載)
SIE、次世代ゲーム機「プレイステーション 5」を2020年年末商戦期に発売へ(2019年10月8日掲載)
2020年に入ってから情報展開を本格化。ロゴや仕様、新コントローラーとなる「DualSense」を公開した。
次世代ゲーム機「プレイステーション 5」のロゴが公開(1月7日掲載)
「PlayStation 5」の正式仕様が公開--SSDやGPUの詳細が明らかに(3月19日掲載)
SIE、PS5の新コントローラー「DualSense」を公開--新たにCreateボタンなどを搭載(4月8日)
情報展開にあわせて、その動向についても注目が集まっていた。また、ゲームタイトルを初お披露目する映像イベントについて、米国の情勢により延期するといった出来事もあった。
「PlayStation 5」、初年度の生産台数はPS4より少ない可能性(4月17日掲載)
ソニー、エレキ分野で新型コロナウイルスの影響大--PS5年末発売は予定通り(5月13日)
ソニー、吉田社長が話す商号変更からPS5発売まで--「今後極めるのはリモート」(5月19日)
SIE、「PlayStation 5」のゲームタイトルを初お披露目する映像イベント--6月5日配信(5月30日)
ソニー、「PlayStation 5」イベントを延期--全米での騒乱の余波(6月2日)
「PlayStation 5」のゲーム映像イベント、6月12日午前5時から配信へ(6月9日)
日本時間の6月12日に配信した映像イベントにおいて、PS5における本体デザインを公開。さらにディスクドライブを備えたスタンダードなモデルに加え、ディスクドライブがないデジタル・エディションの2種類を用意していることも明らかとなった。
SIE、PS5の本体デザインを公開--ディスクドライブがないタイプも含め2モデルを用意(6月12日)
スパイダーマン新作や「グランツーリスモ7」も--PS5向け新作28タイトルが公開(6月12日)
「PlayStation 5」のデザインは「大胆で未来を向いている」--CEOインタビュー(6月17日)
ソニー、PS5は年末発売へ--デジカメ、テレビはコロナ影響大、モバイルは黒字見通し(8月4日)
「PlayStation 5」の最新ティーザー動画、「没入感」をアピール(8月21日)
ソニー、「PlayStation 5」の生産台数を削減との報道を否定(9月16日)
日本時間の9月17日に配信された映像イベントで、11月12日に発売すること、そして2モデルの価格も発表された。後に予約も開始されたが、転売対策もあってか多くの店舗で抽選としているところも多く見られた。また発売が近づくなかで、SIE自ら分解映像を公開し、内部の様子を解説するといった試みも行われた。
SIE、PS5を11月12日に4万9980円で国内発売--デジタル・エディションは3万9980円(9月17日)
ついに「PS5」予約開始で早くも争奪戦--アマゾンは瞬殺、転売対策で「抽選」の店舗も(9月18日)
SIE、PlayStation 5の分解映像を公開--内部のパーツなどを解説(10月7日)
「PlayStation 5」、ボイスチャットの録音送信で嫌がらせを報告可能に(10月16日)
ソニー、「鬼滅の刃」封切り、PS5発売控え、営業利益は第2四半期として過去最高(10月28日)
SIE、「PS Plus」のPS5向け新特典を公開--PS4名作ゲームを追加費用無しでプレイ可能(10月29日)
発売前に、SIEからPS5発売日当日の店頭での催しやPS5の販売は予定していないことを告知。そのなかで、発売前日にPS5のグローバルローンチイベントとしてライトアップが実施され、国内では神田明神にて行われた。これまでの新ゲーム機発売日の状況から比べると落ち着いた雰囲気の出だしとなったが、いまだに品薄状態となっており、人気の高さがうかがえる。
SIE、PS5の発売日当日は予約分で完売と公表--店頭販売や発売イベントも予定せず(11月5日)
SIE、次世代ゲーム機「PlayStation 5」を発売--神田明神をライトアップ(11月12日)
「PlayStation 5」で快適に遊ぶために--8つのおすすめ設定項目(11月13日)
「PlayStation 5」はどれだけ熱くなる?サーマルカメラで調べてみた(11月27日)
筆者がこれまで長年ゲーム関連の情報を記事として扱うなかで、カンファレンスや発表会、東京ゲームショウなどで新ゲーム機のお披露目や発売日の発表の場に立ち会ったり、発売前に実機を見たて、デモやゲームソフトが動いている様子見たりすることがこれまでたびたびあったのだが、このPS5に関しては発表の場がすべてオンラインで、現在にいたっても実機を見たことがない。そのため、今でも発売したという実感がなかなか沸かないというのも正直な気持ちとしてある。
PS5のポテンシャルは実際に触ってないため測りかねるものの、同時期に発売された他の次世代ゲーム機を触ったときに、やはり新しいゲーム機でプレイするということだけでもテンションが上がったという心境もあり、もちろんPS5の性能を発揮するゲームはこれからだと思われるものの、早く触ってみたいというのが本音でもある。国内では品薄状態が続きなかなか入手できない状況が続いているが、早期の品薄状態解消を望みたいところだ。
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