2020年にデビュー40周年を迎えた松田聖子さんの特別ライブをU-NEXTが独占配信した「40th Anniversary Seiko Matsuda 2020 "Romantic Studio Live"」。松田聖子さんがすごいのは、クオリティのプロデュースもきちんとしているところ。今回の配信コンテンツでも、映像解像度は1080p、音声ビットレートは448kbpsの高品質を実現している。
U-NEXTは、元々クオリティにこだわった動画配信サービスで、数多くの高品質コンテンツを提供してきた。今回も1080pの2K画質ながら、ビットレートを10Mbpsまで引き上げている。通常の動画配信サービスは、最高画質と呼ばれるものでもビットレートは5Mbps程度。U-NEXTではコーデックにH.264を使うことで、MPEG圧縮に比べ、半分のビットレートで同程度の画質を実現。今回のコンテンツも"地デジ超え”のレベルに達しているという。
10Mbpsという数値は、配信実験を経て導き出したもの。ユーザーのネット環境や視聴デバイスを分析した結果、きちんと配信できるギリギリのラインを狙ったもので、将来的には、さらなる高画質化、高音質化も見据えている。
マスター素材は200MbpsのフルHD/24p素材で、音は96kHz/32ビット。ほぼ非圧縮の状態で受取、リアルタイム圧縮で配信したとのこと。U-NEXTは変換回数を最小限に抑えることを方針にしており、今回も圧縮をかけたのは1回のみ。
実際の映像を自宅で視聴したが、HDRも使われており、音も画も素晴らしい仕上がり。配信コンテンツはパッケージに比べ、一段劣るというのが今までの見解だったが、ここまでクオリティをあげることで、作品価値の向上につながっていると感じた。
U-NEXTでは、こうしたライブ配信を「PREMIUM LIVE EXPERIENCE」としてブランド化。30万同時接続に耐えられるようにシステムを構築するなど、ライブ以外のコンテンツにも対応できるように設計しているという。
映像や音楽鑑賞の手段が配信へと移っていく中、品質にこだわり、配信の最高品質を目指すU-NEXTの姿は、あらゆる配信会社をリードするフロントランナー的役割を果たしている。
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