映像と音声信号を別線で送っていたアナログ時代から、使い勝手を大きく変えたのがHDMIの登場だ。映像、音声、制御信号を同時に送れるHDMIは、テレビとレコーダーをケーブル1本で簡単に接続できるようにした。このHDMIが最新版「2.1」に刷新された。2020年に登場した8Kテレビのほか、「プレイステーション5」にも採用されている。
ケーブル専門メーカーであるエイム電子は、2020年3月にHDMI2.1に対応したレーザーケーブル「LS3」を世界で初めて発売。HDMI2.0対応の光ケーブル「LS2」に比べ、画質が格段に向上している。HDMI2.1対応ケーブルは海外メーカーからも登場しているが、実は満足の行くものは少ない。そもそも、ケーブルには光と銅線の2つがあるが、長尺を担う光ケーブルはそのほとんどが使い勝手に難ありの状況だ。そんな中でLS3は安定した伝送を実現。国内メーカーとして日本の環境を熟知し、実際に即したフィールドテストを繰り返した結果と言えるだろう。
HDMI2.0に比べ3倍の速さとなる48Gbps信号を伝送するHDMI2.1は、8K時代を担う伝送方式。天吊設置した8Kプロジェクターと8Kレコーダーを接続するといった用途も容易に考えられ、その時に必要なのが長尺のケーブルだ。LS3では、1.5〜30mまでをラインアップし、設置方法に合わせた長さを選ぶことが可能。4Kの画質も格段によく、映像の伸びと抜けもクリア。レンジ感もあり、映像の細部まで丁寧に再現されている。
今のところ、対応機器は8Kテレビのみだが、今後8Kプロジェクターやレコーダーの登場も予想され、今後が期待される。
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