パナソニックの4K有機ELテレビ「HZ2000」シリーズは、評価の高かった前モデル「GZ2000」をさらに上回った傑作だ。白レベルが高く、その場の空気感まで再現されるような画質で色のエネルギー量が高い。暗部の階調もより繊細になり、引き締まった黒の中に微細な階調の存在が感じられる。
パナソニックでは、前モデルGZ2000から、特別素材の放熱プレートと貼付けシートなど独自構造による有機ELディスプレイを採用。これが、高画質に大きく寄与している。
有機ELテレビは、パナソニックが長く開発、製造を手掛けてきたプラズマテレビと同じ自発光デバイス。このときのノウハウをいかし、パナソニックは有機ELのセルだけを購入し、その背後に放熱プレートと貼付けシートを組み込んだ。これにより輝度の向上に成功。GZ2000のダイナミックレンジは明らかに拡張された。HZ2000では、さらに白レベルがあがり、黒レベルはより漆黒度を増すことに成功している。
パナソニックでは、GZ2000で伸びた白レベルに合わせ、白の階調制御をさらに緻密にし、輝度信号の分析にヒストグラムを応用。パネル駆動でもサブピクセルの発光の順番を見直すことで、高輝度部のS/Nを改善できたという。放熱動作を改良したGZ2000の完成度をさらに上げた有機ELテレビがHZ2000になる。GZ2000で築いた高画質有機ELをわらに極めたHZ2000は、今最も注目すべきテレビといえるだろう。
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