Googleは、「Pixel 4a(5G)」(6万500円)と「Pixel 5」(7万4800円)で5Gの仲間入りを果たした。どちらも、OSには最新の「Android 11」を採用し、2つ目のカメラとして超広角レンズを搭載、バッテリー容量も従来のPixelシリーズより大きくなった。もちろんPixel 5には、最上位機種としてほかにも特徴がある。
Pixel 5は、90Hzディスプレイを採用し、RAMが2GB多く、バッテリー容量も大きい。また、ボディが防水性のアルミニウムとなるほか、ワイヤレス充電とバッテリーシェア(他のデバイスをワイヤレス充電できる機能)にも対応する。
以上の点を除けば、Pixel 4a(5G)とPixel 5はカメラ性能も、プロセッサーも、全体のルックアンドフィールも同じだ。機能面で変わらない点が多いので、筆者はPixel 4a(5G)に傾いている。Pixel 5のリフレッシュレートとワイヤレス充電は魅力的だが、Pixel 4a(5G)なら1.4万円ほど浮くことを考えると、少なくとも筆者にとっては諦めがつく機能だ。
Pixel 5は、価格を考えるとお勧めするのは難しい。確かに、2019年発売当初の「Pixel 4」と比べれば1.5万円ほど安くなった。Googleは、今のユーザーが消費額を抑え気味であることは承知しているので、2020年内のPixel 5の生産を80万台にとどめている。だが、Googleのフラッグシップモデルではあるものの、Pixel 5は超特別なフラッグシップ機というわけでもない。ハードウェア性能がもっと高い他社製品が、サムスン、Apple、OnePlus、そしてLGからでさえ、いくつも出ているからだ。
過去数年のシリーズと同様、Pixel 5とPixel 4a(5G)の大きなセールスポイントはカメラだ。Pixel 4で採用されていた望遠レンズはなくなり、代わりに超広角レンズが搭載された。筆者は望遠レンズが好きだったのだが、超広角カメラは確かに優秀で、広い背景を広角の視野に収めたり、1枚のフレームに多くの被写体を収めて撮ったりできるのはうれしい。
「Night Sight」という名称の夜景モードでは、光が乏しくても素晴らしい写真が撮れる。それがポートレートモードでも使えるようになったので、暗い場所でもはっきりしたドラマチックな写真を残すことができる。ただし、夜景モードも完璧ではない。筆者が撮影した写真では、なびいた髪のあたりにムラが出たり、前景のはずの指(ピースサインをしている)が背景の一部と誤認識されてぼやけたりした。ポートレートの光量を調整できるツールも追加されている。使い方は簡単で、全体的にはいい写真なのに、光の加減だけうまくいかなかったときなど、なかなか重宝した。
動画については、引き続き、光学式と電子式の手ぶれ補正機能が併用されていて、ドローン撮影のような滑らかな動画を撮影できる。また、手ぶれ補正の機能として複数の最適化機能も選べるようになった。そのひとつ、「Cinematic Pan」では、速度を落として映画のようなパン撮影ができる(各オプションをどんな場面で使えばいいのか、どんな効果があるかを示す簡単な説明とサンプルが入っているのもうれしい。実にユーザーフレンドリーな配慮だ)。スローモーションが好きなら、4K解像度で60fpsの撮影もできる。
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