オープンエイトは2月20日、AIサポートによる自動動画編集クラウドサービス「VIDEO BRAIN(ビデオブレイン)」において、多変量解析による複数動画生成、音声自動テロップ化、数千万点の素材提供などの新機能を、4月より提供すると発表した。まずは、ベータ版機能として提供する。
VIDEO BRAINは、AIが自動で動画編集をサポートし、専門知識がなくても簡単に動画が編集できるクラウドサービス。写真やテキストなどの素材を入稿すると、AIエンジンがそれらのデータを分析。ストーリー性のある動画を自動で生成し、動画の尺やサイズ、文言などを希望にあわせて微調整するだけで、最短3分で動画が編集できるという特徴がある。
同社によると、2018年9月にベータ版を発表後、花王や静岡銀行などの大手企業を中心に先行導入され、PRやCSR活動の報告や、SNSを通じたブランドマーケティング、企業の採用情報など、幅広い場面で活用されているという。
今回発表された多変量解析による複数動画生成機能は、テキストデータや動画・静止画などの素材を入稿すると、AIが5タイプのクリエイティブバリエーションを自動生成する機能。動画広告の場合、一番効果の良かったクリエイティブを選択すると、そのクリエイティブをもとにさらに新しい5つのバリエーションが自動生成される。あらゆるパターンの動画検証を必要とする運用型動画広告などの利用に最適だという。
また、音声自動テロップ化は、インタビュー動画などの音声が入ったMP4素材を入稿すると、音声をAIが認識しテロップが自動で挿入される機能。これにより、経営者のメッセージ動画をコーポレートサイトに掲載したり、採用活動に社員インタビュー動画を活用したりするなど、さまざまな領域で活用できるようになる。
さらに、新たに動画・画像素材を提供することで、ユーザーが動画作成用の素材を持っていない場合でも、最適な動画や静止画などの素材を検索できるほか、シーンに合う素材をAIが瞬時に探し出して提案する。
同社は、写真・イラストなどのデジタル素材マーケットプレイス「PIXTA」を運営するピクスタなどとAPI連携しており、パートナー企業が展開する素材の一部をユーザーへ提供するという。素材点数は、ピクスタの3100万点以上(予定)に加え、同社のメディア事業である、おでかけ動画マガジン「LeTRONC」の約1万点の動画コンテンツ素材も順次実装する予定だという。
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