Microsoftは複合現実(MR)ヘッドセット「HoloLens」の次期アップデート版に関する情報の公開を、Mobile World Congress(MWC)まで控えているのかもしれない。MWCの開幕にあわせて現地時間2月24日に開催される記者会見への招待状は、「HoloLens 2」が大々的に発表される可能性を示唆している。
確かに、MWCの開催場所であるバルセロナの未来的なイメージ画像が使われている招待状自体が謎めいている印象だ。MCWでは、Microsoftの最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏、コーポレートバイスプレジデント(CVP)のJulia White氏、さらにはモーションコントローラ「Kinect」やHoloLensの開発者で、同社の複合現実(MR)の取り組みを統括するテクニカルフェローのAlex Kipman氏が基調講演を行う。
Microsoftにコメントを求めたもののすぐには回答を得られなかったが、HoloLens 2は2019年初頭に登場するとみられている。同社は2018年11月、HoloLensヘッドセットのプロトタイプを米陸軍に供給する4億8000万ドル(記事公開当時の換算レートで約545億円)の契約を獲得した。
2016年に初めて公開されたHoloLensは、現実世界にホログラムのような3Dグラフィックスを重ね合わせるスタンドアロンのパッケージだが、視野の狭さなどの技術的な制限がある。次期HoloLensは視野がより広くなり、アイトラッキング(視線追跡)などのより高度な機能を備えている可能性がある。
Microsoftの「Windows 10」で仮想現実(VR)などをサポートする取り組みにより、2017年後期から2018年初頭にかけて数々の手頃な価格の「Windows Mixed Reality」ヘッドセットの販売へとつながったが、それ以降あまり大きな動きはなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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