ドコモ、オールアバウトと資本・業務提携--広告商品を共同開発へ

 NTTドコモは5月10日、オールアバウトと資本・業務提携すると発表した。同社が大日本印刷の保有するオールアバウトの普通株式(取得総額は26億7707万円)を取得する。これによりドコモの議決権所有割合は16.00%になる。

 オールアバウトは、2001年に総合情報サイト「All About」を開設以来、「ガイド」と呼ばれる専門家を活用し、信頼性の高い情報を発信し続けてきたことで、ユーザーの興味関心領域(1300テーマ)におけるデータを蓄積。一方、ドコモは約6500万人のdポイントクラブ会員基盤とdメニューを始めとする自社メディアを活用し、利用者一人ひとりにあわせたマーケティングソリューションの展開を進めていた。

 両社は今回の資本業務提携によって、オールアバウトの培ったインターネットメディアでの運営ノウハウと広告ビジネスの実績をもとに、ドコモの事業基盤を活用した、メディア連携や広告商品開発の取り組みを共同で推進するという。

 具体的には、All Aboutが保有する月間総利用者約3000万人の興味関心領域のデータと、ドコモが保有するデータを連携させ、オールアバウトが企業向けに提供するコンテンツマーケティングの強化、および共同広告商品の開発・販売をする。これにより、個々の生活者に対する情報流通の最適化と、企業向けマーケティングソリューションの進化を目指す。開始時期は2019年度の予定。

 また、2018年6月より、All Aboutと「dメニュー」など、両社が運営する各種サービスの相互送客を開始する。さらに、両社において共同メディアの立ち上げを検討する。オールアバウトが運営する訪日外国人向けの日本情報サイト「All About JAPAN」および、ドコモが運営する「WOW! JAPAN」のメディア、マーケティング双方においても連携し、インバウンドビジネスの取り組みを強化するという。

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