Google Clipsのセットアッププロセスは、ユーザーの使用するモバイルプラットフォームによって若干異なる。「iOS」ユーザーの場合、Google Clipsアプリが近くにあるカメラを検出して接続した後、カメラのファームウェアのアップデートに進む。このプロセスはわずか数分で完了する。
「Android」ユーザーの場合も、必要な手順はそれと同じだが、手順が1つ増える点だけが異なる。具体的には、Clipsがユーザーの「Googleフォト」アカウントに接続して、ユーザーがGoogleフォトに認識するよう教えた顔をClipsが学習できるように許可するという手順だ。
GoogleフォトとClipsを連携させれば、自分にとってどの顔が重要なのかをClipsに「教える」プロセスを行う必要がなくなる。だが、ClipsとGoogleフォトを連携させたくない場合は、大切な人やペットの顔にカメラを向けて、シャッターボタンを押す必要がある。
手動での写真撮影は、写真に写っている人が自分にとって大切であることをこちらからClipsに伝える方法であり、Clipsはその情報を使ってその後の写真を撮影するようになる。
GoogleはiOSユーザーとAndroidユーザー向けにアプリを開発した。ただし、それら2つのアプリの機能は異なる。
例えば、iOS版アプリでは、Clipsを見つけて自動的に電源を入れ、画像の転送と表示を開始する、ということはできない。「iPhone」ユーザーは、シャッターボタンを押すかレンズを回さなければ、アプリへの接続とクリップの表示は始まらない。
Googleによると、Android版アプリでのGoogleフォトとの統合機能は、今後iOS版アプリでも提供される予定だという。
Androidユーザー向けの編集ツールには、動く写真や画像をトリミングできる機能が含まれるが、iOSユーザーはこの機能を利用できない。
いずれのアプリでも、クリップを表示する2つの主なフィードがある。1つはカメラが撮影した全てのクリップを表示するフィードで、もう1つのフィードには、カメラがユーザーに気に入ってもらえると判断したおすすめクリップと、シャッターボタンを使って撮影された全てのクリップが表示される。
表示されたクリップを右にスワイプすると、そのクリップが保存される。左にスワイプすると、そのクリップが削除される。全てのクリップを保存するボタンや、瞬間だけを保存するボタン、全てを削除するボタンもある。
アプリの上部のインジケータには、現在のバッテリ残量やストレージ使用量が表示される。筆者が試した限りでは、カメラのストレージ使用量が10%を超えたことは一度もなかった。アプリではライブプレビュー機能も利用可能で、ユーザーはスマートフォンからリモートで、撮影中の画像をプレビューしたり撮影したりできる。
現在、Google Clipsが正式にサポートしているのは、サムスンの「Galaxy S7」と「Galaxy S8」、「Pixel」シリーズスマートフォン、「iOS 11」以降を搭載する「iPhone 6」以降のモデルだけだ。
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