Mobile World Congress(MWC)の開幕を前に、Googleが「Android」向けの複数のアップデートを発表した。
まず、拡張現実(AR)プラットフォーム「ARCore」向けのアップデートだ。ARCoreはこれまで一部のデバイスでしか利用できず、開発者向けの機能もやや限定されていた。
さらに「Google Lens(Googleレンズ)」の提供範囲を拡大することも発表した。Google Lensはスマートフォンのカメラを使い、人工知能(AI)で物体を特定する技術だ。
今回のアップデートにより、AndroidのARCoreプラットフォームはプレビュー段階を脱し、ソフトウェア開発キット(SDK)バージョン1.0が提供される。開発者はARCoreを使って、Androidデバイス向けのアプリやゲームでAR体験を作り出すことができる。現在、対応するのは以下の13機種だ。
2018年を通して、より多くのデバイスメーカーが自社製品でARCoreに対応する見通しだ。これにはサムスン、華為技術(ファーウェイ)、LG、Motorola、ASUS、小米(シャオミ)、HMD(Nokiaブランド)、ZTE、ソニーモバイル、Vivoが含まれる。
開発者はARCore 1.0の新しいツールや機能にアクセスできるようになる。ARCoreアプリでは環境理解が強化されたことにより、平らでない表面に仮想の物体を置くことができる。
ファーウェイ、シャオミおよびサムスンとの提携の下、Googleは中国でもARCoreを提供する予定だ。
これらの新機能がどのように活用されるかを示すため、Googleは一部企業向けに、ARCoreの新機能群への初期アクセスを提供している。Snapもそのうちの1社であり、こうした新機能を使ってモバイルアプリ「Snapchat」で没入的なAR体験を作り出した。
Google Lensは数週間のうちに、英語版「Googleフォト」の最新アプリ(Android版およびiOS版)を利用する全ユーザーに提供される予定だ。また、対応する旗艦デバイス(米CNETの取材によると、サムスン、ファーウェイ、LG、Motorola、ソニー、HMD製デバイス)では、英語に設定した「Googleアシスタント」でもGoogle Lensを利用できるようになる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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