GMOメディアは2月13日、同社内の研究機関であるプリキャンティーンズラボにおいて、「SNSの勉強アカウントに関する調査」を実施した。調査対象は、スマホを所有している中学生以上の10代女子583名。属性は中学生が63.6%、高校生が33.1%、大学・専門学生が3.3%。利用しているスマートフォンのOSは、iOSが52.7%、Androidが43.2%。調査期間は2018年1月29〜31日。
同社によると昨今、受験を控える中高生を中心に、TwitterやInstagramなどのSNSに「#勉強」「#勉強垢」といった勉強に関連するタグを付けて投稿している利用者(勉強アカウント)が多く見られるという。その投稿内容は、勉強時間の記録やノートの内容、使っている文房具や勉強グッズなどさまざまであり、中には他のアカウントと交流しながら、勉強のモチベーションアップにつなげている様子も見受けられるという。
そこで同社は、こうした勉強アカウントの閲覧や投稿をはじめ、SNSがどのように勉強に活用されているかを探るべく、アンケート調査を実施した。
まず、「勉強の様子をSNSに投稿したことがあるか」と尋ねたところ、約3割(28.6%)が「投稿したことがある」と回答。「勉強の様子を投稿したことのあるSNS」については、「Twitter」(50.9%)が最多。次いで「Instagramのストーリー」と「LINEのタイムライン」が32.3%で並んだ。
「勉強の様子を投稿する理由」については、「勉強を頑張るモチベーションにするため」(31.1%)、「勉強を頑張る人同士で応援しあうため」(29.3%)、「サボらずに勉強するため」(25.1%)」が上位に挙がってる。
さらに「勉強の様子を投稿して成果があったか」を聞いたところ、「まだ成果は出ていない・わからない」が53.3%と過半数を占めているものの、「勉強を頑張る仲間が見つかった」(22.8%)や「勉強する習慣がついた」(19.7%)といった成果を感じている回答者も一定数いる。
加えて、「Twitter」「Instagram(タイムライン・ストーリー)」に投稿すると答えた回答者に、投稿する時につけるハッシュタグをフリー回答で尋ねたところ、「#勉強(16票)」「#勉強なう(15票)」といったハッシュタグが票を集めた。
次に、用途に応じて複数のSNSアカウントを使い分ける利用者もいることから、TwitterもしくはInstagramに「勉強の様子を投稿したことがある」と答えた回答者に、勉強専用のアカウントを作って使い分けをしているかを尋ねた。結果、「使い分けはしていない」が約8割(79.5%)となり、ほとんどの回答者が勉強専用のアカウントは作らず、既存のアカウントに勉強の様子を投稿していることがわかった。
続いて、勉強に関する投稿をしている勉強アカウントを自発的に見ることがあるかについて尋ねると、「見る」が約半数(47.9%)となり、10代女子のおよそ2人に1人が「勉強アカウント」を閲覧していることがわかった。
見ているSNSは「LINEのタイムライン」(58.5%)と「Twitter」(58.4%)が2トップとなり、勉強の様子を投稿しているアカウントとは異なる結果となった。
勉強アカウントを見る理由については、「より良い勉強方法の参考にするため」が62.4%で最多となり、「自分の勉強のモチベーションにするため」(33.7%)、「他の人の勉強状況を確認するため」(25.1%)と続いた。
多くの回答者が勉強アカウントを参考にしている一方で、どのような内容が投稿されているのかを探るべく、「勉強の様子をSNSに投稿する」と答えた回答者に「投稿している内容」を尋ねた結果、「ノートの内容」(55.7%)、「使っている筆記具・文房具」(43.1%)が上位に挙がった。
「SNSに勉強の様子を投稿する際に、いいねを意識した投稿を行うか」と尋ねたところ、3人に1人(35.3%)が「意識した投稿を行う」と回答。どのようなことを意識しているかについては、「文字を丁寧に書く」(52.5%)、「かわいい文房具を並べる」(44.1%)、「カラフルなノートを書くようにする」(33.9%)が上位に挙がり、文房具やノートの書き方を意識している回答者が多い結果となった。
「勉強の様子をSNSに投稿する」際、投稿内容や意識していることとして「文房具」に関する項目が上位に挙がっていたことから、SNSに投稿する回答者に「文房具へのこだわりはあるか」を尋ねた。結果、約6割(57.5%)が「文房具にこだわりがある」と回答。こだわっているポイントについては、「デザイン」が約9割(87.5%)で突出する結果となり、「書き心地」(45.8%)や「(ペンの)インクの色」(37.5%)という回答も上位に挙がっていた。
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