10代女子、興味ある商品ならスマホ広告も「不快ではない」が半数--GMOメディア調べ

 GMOインターネットグループのGMOメディアは10月30日、同社が運営する研究機関「プリキャンティーンズラボ」において実施した、「10代女子のスマホ広告に関する調査」の結果を発表した。

 調査対象は、スマートフォンを所有している中学生以上の10代女子986名。調査期間は10月13〜17日。年齢は13〜16歳がボリュームゾーンで、属性別では中学生が50.0%、高校生が42.9%。利用しているスマホのOSは、iOSが54.6%、Androidが42.5%。

 まず、4種類のスマホ広告を提示して「それぞれのスマホ広告を見たりクリックしたりすることがあるか」を調べたところ、「よく目にしていて、クリックしたことがある/(クリックしたことはないが)印象に残っている(合算)」との回答が最も多かったのは、「ゲーム中に表示される、(アイテムやポイントなどの)インセンティブがもらえる広告(38.1%)」。反対に「よく目にしているが、全て無視している」という回答が最も多かったのは「記事/サイトの中の静止画の広告(66.9%)」だった。


 続いて、「スマホ広告について感じること」を聞いたところ、「スマホを利用中に広告が表示されると嫌な気分になる(84.5%)」が突出する結果になった。一方で、「気になって調べていた商品が広告として表示されると、さらに興味がわく(54.2%)」「スマホを利用中に広告が表示されても、興味のある商品・サービスだと不快に思わない(52.6%)」が過半数を超え、「気にならなかった/知らなかった商品でも、魅力的・面白い広告だと商品に対する興味がわく(42.4%)」も4割を超えた。


 このことから、自身が興味のある商品や面白いと思う広告に対しては、ポジティブな印象をもつことがうかがえる。また、「広告が非表示になるなら、有料のオプションを申し込む」との回答者はほとんどいない(4.4%)結果となった。

 続いて、代表的なSNSやコミュニケーションアプリ「LINE」「Twitter」「Instagram」「Facebook」の利用者に、それぞれの広告に対する印象を調べたところ、Twitterを除く3サービスでは「特に何も思わない(LINE:34.0%、Instagram:35.2%、Facebook:38.0%)」が3割を超え、Twitterは「興味のない広告が多い(34.9%)」が最多となった。

 一方で、LINE、Twitter、Instagramについては、2割以上が「おもしろい/気になる広告が多い(LINE:24.1%、Twitter:22.0%、Instagram:20.2%)」と回答している。


 次に、過去の調査でも利用者が多かった「YouTube」の広告について調べたところ、YouTubeの利用率は93.7%にのぼり、回答者のほとんどが利用していることがわかる。


 そこで、YouTubeの利用者に「YouTubeの動画広告(動画の前に差し込まれる広告)に対する行動」を聞いたところ、ほとんど全ての回答者が「飛ばせる動画広告は飛ばす(97.5%)」と答えた。しかし、「興味がある内容の動画広告であれば飛ばさない(73.7%)」という回答も7割超あった。


 さらに、「YouTuberの商品紹介動画に対する印象」を調べたところ、「商品が良さそうであれば使ってみたいと思う(35.1%)」が最多となり、「好きなYouTuberが紹介している商品だったら使ってみたい/欲しいと思う(27.3%)」が続いた。「広告とわかった瞬間に嫌になる/がっかりする(7.6%)」は1割未満に留まっている。


 続いて、「スマホ広告」と「YouTuberの商品紹介動画」について、行動の違いを探る質問を行ったところ、スマホ広告を見た時の行動については、「広告の画像・動画やリンクを誤ってクリックした(72.9%)」が突出する結果となり、「広告の画像・動画やリンクを意図的にクリックした(35.9%)」「広告に表示されたアプリをダウンロードした(27.4%)」と続いた。


 また、YouTuberの商品紹介動画について同様の質問をしたところ、「YouTuberの紹介をきっかけに行動を起こしたことはない(34.1%)」が最多となった。これはスマホ広告の「広告をきっかけに行動を起こしたことはない(12.8%)」と比較すると、21.3ポイント高い結果となっている。しかし、「インターネットで調べた(スマホ広告:13.6%、YouTuber:21.8%)」「店頭などに見に行った(スマホ広告:3.0%、YouTuber:11.6%)」といった項目はスマホ広告よりも上回っていることから、YouTuber経由の方が自発的な行動につながりやすいと考えられる。


 また、「スマホ広告」「YouTuberの商品紹介動画」のいずれかもしくは双方で「(商品やサービスについて)インターネットで調べた/サービスを購入・利用した、申し込んだ」との回答者に対し、その商品・サービスカテゴリを調べたところ、スマホ広告/YouTuber経由に共通して「化粧品・薬・健康食品(スマホ広告:44.9%、YouTuber:52.0%)」「衣料品(スマホ広告:42.5%、YouTuber:22.4%)」「アクセサリー・雑貨(スマホ広告:39.5%、YouTuber:36.2%)」がトップ3となった。


 中でも、YouTuber経由では「化粧品・薬・健康食品」のカテゴリが過半数にのぼっている。また、スマホ広告では、「書籍・音楽・DVD(39.5%)」も同数で3位となったものの、「YouTuberの商品紹介動画」では22.2ポイント低い17.3%に留まった。


 昨今話題となっている、ウェブメディアの記事広告におけるPR/AD表記について、「PR/AD表記の意味を知っているか」を調べると、「知らない(74.0%)」が7割超となり、あまり認知されていないことがわかった。


 また、「知っている」と答えた回答者に「PR/AD表記のある記事についてどう思うか」を聞いたところ、「特に気にならない(36.5%)」「内容が面白そうであれば見る(32.2%)」を合わせて約7割となり、「PR表記のある記事は見ない(24.7%)」との回答は少数に留まった。

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