YouTubeは動画に対する広告プログラムへの参加基準を引き上げる。また、人気の高いコンテンツに対しては人間のレビュアーが評価する。自社の広告が攻撃的で不適切なコンテンツに表示されることへの広告主の懸念に対処する取り組みの一環だ。
YouTubeは米国時間1月16日、特に人気の高いチャンネルを対象とする広告プログラム「Google Preferred」に関しては、すべての動画を人間のレビュアーが精査することを明らかにした。Google Preferredに表示される動画が広告ガイドラインに沿っているかを、手作業で確認するという。
GoogleのバイスプレジデントPaul Muret氏は16日のブログで、次のように述べた。「当社のコミュニティーと広告パートナーに影響する複数の問題によって、2017年が困難な1年であったことは否定しない。われわれはユーザー、広告主、クリエーターを守り、YouTubeが有害なユーザーに利用されうる場所にならないよう、一生懸命に取り組んでいる」
今回の変更の背景には、子供の登場する動画が性的に不適切なコメントの標的になったことをめぐり、広告主からボイコットを受けたことがある。この件で、同社は何百件ものアカウントを無効化し、15万本以上の動画を削除した。さらに62万5000本以上の動画でコメントを無効にした。
同社は広告掲載を希望するチャンネルに対する基準も引き上げる。「YouTubeパートナープログラム」に参加するには、2月20日以降、チャンネル登録者数1000人以上、過去12カ月間の総再生時間4000時間以上が必要になる。2017年4月の基準は視聴回数が1万回以上とされていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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