ユープラスは12月18日、インタラクティブ動画編集サービス「MIL(ミル)」の提供を開始したと発表した。1年間で導入企業500社、動画保有数1500本を目指す。
MILは、動画内の人であったり商品、事柄などに情報を埋め込むことで、一方通行だった動画にインタラクティブ性を付与できるサービス。動画コマースや企業の採用動画、教育・研修動画などに幅広く対応出来るという。
同サービスでは、エンゲージメントを高めるための仕掛けとして、視聴者にシナリオの選択を委ねてさまざまなパターンに展開するストーリー動画を制作できる「ストーリー設定」、動く対象物に「始点・中間点・終点」のタグをつけることでスムーズな追跡ができる「動的タグ」、動画内に目次ポイントを設定して視聴者をすばやく指定ポイントに誘導できる「目次設定」、動画終了後にレコメンド情報を表示させて購買などのエンゲージメントを高められる「終了設定」といった4つの主機能を搭載している。
例えば、ストーリー動画では、あらすじに沿って動画内に4つのイベントを仕込み、イベントごとに視聴者が二者択一でシナリオを選択してのストーリー展開が可能。サービスの特徴をストーリーに合わせて説明し、動画が進行することでサービスのキーとなるアイコンを獲得できるゲーム性をもたせることもできる。
この他にも、動画内に埋め込まれたタグを視聴者がタップすると、ポップアップによる詳細情報の表示や外部リンクへの誘導、指定の電話番号を表示してそのまま電話をかけることができる。MIL動画を広告として活用することで、購買ページなどの特定のサイトに遷移させ、エンゲージメントが高められる。具体的な効果として、視聴時間の増加やサイト誘導率の向上などを挙げている。
また、Adwordsのタグを設置すると、MILの視聴および、インタラクション(タグをクリック)データが蓄積される。視聴かつポップアップを表示させたユーザーに広告配信でき、通常0.1〜0.3%程度と言われているCTRも、MIL動画の場合では平均して15%前後に上昇するという。
同サービスを利用した事例として、インスタグラム広告からMIL動画に誘導し、動画内から楽天サイトに遷移させることを目的としたヘアアイロンメーカーでは、MIL動画の再生率が64.5%、視聴者のインタラクション率が53.4%、視聴者の楽天サイト遷移率が39.7%という結果が出たとしている。
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