普段コンピュータにヘッドホンを接続したままインターネットを閲覧する人なら、自動再生動画の弊害を知っているにちがいない。静かに閲覧していた次の瞬間、耳をつんざく大音量の広告が、鼓膜を叩きつける。
ここに究極の友として駆け付けたのがGoogleだ。ウェブブラウザ「Chrome」の次期アップデートで、音声付きの自動再生動画をブロックするという。同社は、米国時間9月14日付けで公式ブログに投稿した記事で、「『Chrome 64』から自動再生は、メディアが音声を出力しないか、ユーザーがそのメディアに興味を示した場合に限り、許可されることになる」と記した。
Googleは、ユーザーがそのメディアに興味を示したかどうかをどのように判断するのだろうか。Chromeは、ユーザーが携帯端末のホーム画面にウェブページを追加するか、Chromeのデスクトップブラウザ上でサイトからのメディアを頻繁に再生する場合に、ユーザーは自動再生動画に興味があると判断する。それ以外の場合は、ユーザーが再生をクリックするまで自動再生動画は一時停止される。
リリーススケジュールによると、新機能が提供されるのは2018年1月、GoogleがChromeの次期メジャーアップデートであるChrome 64をリリースする際だという。Appleの「Safari」ブラウザにも、6月のWWDCで類似の機能が発表されており、「MacOS High Sierra」がリリースされる9月25日から提供される予定だ。
自動再生動画に特に深く憤りを感じているユーザーは、10月の「Chrome 63」のアップデートで、特定のしつこいサイトを対象に音声をブロックできるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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