Microsoftは米国時間9月1日、「Windows 10 Fall Creators Update」を世界中の一般ユーザーを対象に10月17日にリリースすることを正式に認めた。
Lenovoが8月31日、IFAカンファレンスにおける製品発表で、Fall Creators Updateが10月17日から提供開始されることを意図せず明らかにしていた。
Fall Creators Updateのリリースは予定よりも1カ月遅れているのではないかとする声もあるかもしれないが、筆者はそのようには捉えていない。Microsoftの関係者らが2017年に入り、今後は年2回、3月と9月頃に「Windows 10」クライアントと「Windows Server」を対象に機能アップデートをリリースすることを目指すと述べていたのは確かだ。
Windows 10の過去数回のアップデートもそうだったように、Microsoftは、ビルドが「完了」となったその月にはWindows 10の新しい機能アップデートの提供を開始していない。「Windows 10 Creators Update」(「1703」:2017年3月を表す)は、4月中旬にリリースした。「Windows 10 Anniversary Update」(「1607」:2016年7月)も、8月まで提供開始されなかった。
Microsoftはまだ、Fall Creators Updateが「Feature Complete」になっているとはみなしていないが、「1709」と名付けていることから、9月にはその状態にする計画のようだ。また、「Windows Server 2016」の初めての機能アップデート(1709)も「ローンチ」候補に指定する予定で、9月下旬の「Ignite」カンファレンスで発表する計画だ。Microsoftの製品で、「ローンチ」と「リリース」は必ずしも一致しないため、Server 1709も10月にリリースされる可能性が高い。
Fall Creators Updateが十分に安定し、出荷可能であると判断してからも、Microsoftは、機能アップデートとバグ修正を続ける。つまり、ユーザーがFall Creators Updateをダウンロードする際には、アップデートもすぐにダウンロードすることになり、その後も数週間、数カ月とそうした状態が続くだろう。
Fall Creators Updateには、エンタープライズユーザー向けの新しいセキュリティ機能が多数含まれる予定だ。また、Lenovo、Dell、HP、Acer、ASUSなどのOEMパートナーが10月17日から販売開始予定の「Windows Mixed Reality」ヘッドセットにも対応する。また、「OneDrive Files on Demand」によって、「OneDrive」のプレースホルダーに代わる機能も再び登場する。
Microsoftは、Fall Creators Updateのリリースと同時に、「Windows 10 Pro for Workstations」という「Windows 10」の新エディションもリリースする予定だ。アップグレードの価格体系に関する情報は現時点で公表されていないが、「Windows 10 Home」や「Windows 10 Pro」から有料でアップグレード可能になる予定と筆者は聞いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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