「Chrome」ブラウザの「Android」向け試験運用版アプリ「Chrome Canary」の最新版は、Googleによるネイティブな広告ブロッカーがどのように機能するのかを示している。
米国時間7月31日に最新版がリリースされたChrome Canaryは、迷惑な広告をブロックする機能を標準登載する初めてのChromeで、Googleが2018年始めに提供開始を計画している。
広告ブロッカーの設定は、Chrome Canaryの「サイトの設定」に新たに追加された「広告」セクションから行える。同セクションの見出しの下には、「一部のサイトでブロックされています」といった現在の状態が表示される。
「広告」の設定画面からは、広告ブロッカーが「煩わしい広告がよく表示されるサイト」を対象とし、有効と無効を切り替えるスイッチがあることがわかる。
Googleは6月、Chromeに広告ブロッカーを導入する計画を明らかにした。これについては、The Wall Street Journal(WSJ)が4月に報じていた。
これは物議をかもす動きとして受け止められている。というのも、Googleはオンライン広告で支配的な立場にあることに加え、ブラウザ世界シェア首位のChromeを通じて競合相手からの広告をブロックする可能性もあるからだ。
Googleによると、Chromeの広告ブロッカーはCoalition for Better Adsが定める基準「Better Ads Standards」を満たさない広告を非表示にし、Googleによる広告も対象になるという。Coalition for Better Adsは、Googleも参加する広告とオンラインメディアの業界団体だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス