企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは、「テレワークの今:先進企業 1200人のクチコミレポート」と題した調査結果を7月20日に公表した。Vorkersにおける「ワーク・ライフ・バランス」項目へのレポート回答より、テレワークに関連するクチコミ1212件を対象データとしている。
対象データを業種別に割合を見ると IT・通信・インターネット企業が43.5%と最も多い結果に。テレワークを行うにあたっては情報通信技術が必要不可欠となっており、それを提供する企業が、自ら率先して取り入れていることが伺えるとしている。またテレワークに関する社員クチコミでは、7割以上に制度や活用に対してポジティブな内容が見られる一方で、運用についての課題を挙げる声もああったという。
利点として挙がっていたのは、まず「時間を有効活用して生産性向上」。海外との会議を夜に自宅から対応する、ラッシュアワーや長時間の通勤を避けるなど、制度の有効活用の声があったという。また「場所に縛られずストレス無く働ける」の声も。企業によっては週や月でテレワークを利用できる回数を決め、社員それぞれが利用しやすいよう工夫をしているとのこと。また自宅で業務ができるようになることでの「子育て中、家族の介護中でも働き続けられる」という意見もあった。
課題として挙がっていたのは、まず「利用しやすいインフラ、風土が必要」。会社からアクセスするのと同じ環境を整えたPCや電話会議システムといった、インフラ整備を指すハード面と、テレワーク利用に対する上司や周囲の理解、組織風土を指すソフト面の両方があるという。また「オン/オフの切り替えがあいまいになり休めない」という声も。社員一人ひとりの自己管理やメリハリのつけ方が重要になるという。また「勤務時間や成果など、管理が難しい」との声もあり、テレワークによるオーバーワークや業務状況の把握が難しいことなど、社員の自己管理だけでなく、それをサポートし評価する仕組みづくりが必要不可欠としている。
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