博報堂とマイクロソフト、表情などを分析して最適な広告を表示するサイネージシステム

 博報堂は3月9日、同社の自主開発型クリエイティブラボ「スダラボ」の第6弾プロトタイプとして、アウトドアメディア&ターゲティング広告配信システム「Face Targeting AD(フェイスターゲティング・アド)」を開発したと発表した。


 Face Targeting ADは、同社と博報堂アイ・スタジオのビジネス開発組織「広告新商品開発室」および、日本マイクロソフトと連携して開発したもの。駅や街中に設置された鏡型のアウトドアメディア(デジタルサイネージ)が、鏡の前に立った人の年齢や性別、顔の特徴(メガネをかけているかどうかなど)や表情を読み取り、クラウドにあるAIが気分や健康状態を分析。最適な商品やサービスの広告を提示する。


 従来のアウトドアメディアでは、送り手側が用意した広告を一様に表示していた。今回のシステムを使うことで、疲れている時に栄養ドリンクを画面の中に提示するといったほか、悲しそうな表情であれば思い切り泣ける感動的な映画の動画広告を表示するなど、その人に合わせた商品やサービスの広告をだし分けることができる。

 また、動画・静止画広告のみならず、鏡の中に映った顔をバーチャルに変化させることで、メガネをかけたり、泣き出したり、シワを増やしたりといったような、鏡の特性を活かした演出が可能だという。


バーチャルに変化する広告

 この取り組みでは、博報堂のスダラボが、Face Targeting ADのコンセプトおよび演出を含めたクリエイティブ全般を担当。広告新商品開発室は、顔認証の技術開発および特徴別の広告配信システムの開発、鏡型アウトドアメディアを設計。日本マイクロソフトは、クラウドプラットフォームサービス「Microsoft Azure」上のAIサービス「Microsoft Cognitive Services」の実装など、技術開発をサポートしている。

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