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Google I/O 2016

グーグルのS・ピチャイCEOに聞く--「Google I/O」で披露のAIビジョンや新製品の狙い(後編) - (page 3)

Richard Nieva Connie Guglielmo (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年05月25日 07時30分
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AIファースト

 Pichai氏は今、いくつもの前線で闘いを抱えている。欧州連合の規制当局は、Googleが優位な立場を利用して競合他社を押さえつけていると主張している。これについて尋ねると、Googleは同社の法律顧問であるKent Walker氏のブログ記事を見てほしいと言う。Googleは「こうした懸念を真摯に受け止めている」という文面だが、同社のモデルによって携帯電話メーカーのコストが低く抑えられているとの考えも記されている。

 また、競合企業による包囲網もある。米国防高等研究計画局(DARPA)の元長官で、GoogleではAdvanced Technology and Projects(ATAP)の責任者を務めていたRegina Dugan氏は、4月にGoogleからFacebookに移り、Mark Zuckerberg氏のもとで実験的なハードウェアを開発するという同様のプロジェクトを率いている。

 Pichai氏によれば、ATAPは存続しており、積極的に活動しているという。同グループのプロジェクトはすべて、「Project Ara」も含めて継続中だ。ファンに好まれるProject Araは、ユーザーがコンポーネントをLEGOのようにつなぎ合わせてスマートフォンを組み立てられるというもの。ATAPは先週、Google I/Oでセッションを設けて、他のニュースを共有した。

 同氏はこうした外的要因に対処する一方で、Googleの方針を「モバイルファースト」から「AIファースト」へ転換することにも力を入れている。つまり、同社運営の根幹にあるGoogle.comを変えるということだ。

 Googleのホームページは、Alphabetの売上高740億ドルの大半を占めるドル箱であり、これがどうにかなるということではない。少なくとも、今すぐ何かが変わるわけではないだろう。だが、Google.comは今よりもっとパーソナライズされると見ていい。変化の兆候は早くも表れている。長年にわたってGoogleの検索部門の責任者だったAmit Singhal氏が2月に辞職し、AI部門のトップであるJohn Giannandrea氏がその後任に就いたことだ。

Google I/Oの参加者は7000人を超える。開催場所は、Googleplexから遠くない屋外のショアラインアンフィシアターだ。
Google I/Oの参加者は7000人を超える。開催場所は、Googleplexから遠くない屋外のショアラインアンフィシアターだ。

 考えてみてほしいことがある。Googleで「Sundar Pichai」を検索して表示される結果は、Pichai氏のWikipediaの項目、Twitterフィード(@sundarpichai)、同氏に関する最近のニュースだ。そこで、普通のGoogle検索ではすぐにわかりそうにない点を、同氏に質問してみた。

  • 好きな絵文字は、昔ながらのシンプルなスマイリーマーク。
  • 有名な「GIF」の読み方論争については、「ギフ」支持派。
  • Alphabetの壮大なプロジェクトの中で最も影響が大きいと考えているのは、自動運転車プロジェクト。
  • 核融合は、Googleが手を出していない最も魅力的なテクノロジだ(米CNETが再確認したところ、Googleは確かに核融合には取り組んでいない。だが、Pichai氏はクラウドベースのコンピュータ処理サービスなどを提供するという形で、核融合に関与する団体を援助する用意があるという)。
  • 子どものころと違って、電話番号を覚えるのはやめた。いつ使うときでも、スマートフォンの多く(正確な数は把握していない)に記憶されているからだ。

 計画どおりに物事が進み、アシスタントがGoogleの期待するとおり真に「アシスティブ」(Pichai氏談)になれば、そう遠くない将来、Googleはこういった質問にも答えられるようになるかもしれない。同氏の思い描くAIファーストの世界で、「Sundar Pichai」とGoogle検索したら、どんな結果が返ってくるのだろうか。

 Pichai氏は少年のような笑顔でこう言った。「それは誰が検索するかによって違うだろう」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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