ヤフーと電通は3月14日、ヤフーが自社サービスで提供する生活者に関心の高い旬なコンテンツを、ほぼリアルタイムでデジタルサイネージに自動配信する実証実験を開始したと発表した。都営大江戸線・六本木駅ホーム上(1番線・2番線)のデジタルサイネージ「六本木ホームビジョン」に、3月14日から3月20日までの7日間、即時性の求められるコンテンツを自動で配信する。
配信コンテンツは、「リアルタイム・ハクション・サイネージ」と「リアルタイム・インフォメーション・サイネージ」の2種類。
リアルタイム・ハクション・サイネージでは、電車がホームに進入してくるタイミングと連動して、デジタルサイネージの表示情報が「Yahoo! 地図」の「桜の開花予報」から「Yahoo!天気・災害」の「花粉情報」に変わるインタラクティブなコンテンツを展開。
リアルタイム・インフォメーション・サイネージでは、Twitter上で話題になっているキーワードを独自の抽出方法で紹介するランキングコンテンツ「Yahoo!リアルタイム検索」の「話題のツイート」や、「Yahoo!天気・災害」の「気象予報」を活用した六本木周辺の天気予報、「Yahoo!映画」の「上映スケジュール」を活用した六本木周辺にある映画館の上映スケジュールなどのコンテンツを配信する。
なお、リアルタイム・ハクション・サイネージは、2番線ホーム六本木交差点側の11、13、15、17番柱に向かって左面のみでの実施。リアルタイム・インフォメーション・サイネージは、その他全てのサイネージで実施する。
両社によると、デジタルサイネージの多くは、あらかじめコンテンツを制作して、事前に入稿作業を行わないと放映できない課題がある。このような課題を解決するために独自システムを両社で開発したという。常に新しいコンテンツを放映できるため、デジタルサイネージへの注目度が増し、広告メディアとしての価値も高まることが期待されるとしている。
富士キメラ総研の「デジタルサイネージ市場総調査2015」によれば、デジタルサイネージの国内市場は、2014年の1054億円から、2020年には2.6倍の2717億円に拡大すると予測されている。今後、両社はデジタルサイネージ事業者との連携を進めるとともに、広告主向けには即時性の高いコンテンツと連動した広告企画などを提案していくという。
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