サイバーエージェントが運営する動画広告に特化した調査機関「オンラインビデオ総研」は2月25日、テレビCMに接触しない層に対して優先的にウェブ動画広告を配信するサービス「LowTV Focus(ローテレフォーカス)」の提供を開始した。
ビッグデータ解析を専門とする慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの熊坂賢次研究室と共同で、全国12万人を対象に実施した「テレビCMに接触しない層のライフスタイルと、メディア行動に関する調査・研究」の結果をもとに開発。研究期間は、2015年11月1日~2016年3月31日。研究成果の発表第1弾を2月17日に実施し、第2弾は4月を予定している。
LowTV Focusでは、調査で得たデータをもとに、同社のプライベートDMP「Right Segment(ライトセグメント)」と連携しウェブ行動データを分析することで、類似ユーザーリストを作成。ユーザリストにもとづいたターゲティング配信を行う。
また、テレビをリアルタイム視聴する習慣があまりなく、テレビCMが届きにくい「ローテレ」層、テレビCMに多く接触する「ハイテレ」層を見分け、ウェブ動画メディア上でテレビCMにほとんど接触しないユーザーに向けて優先的にウェブ動画広告を配信。これにより、テレビCMだけではリーチできないユーザー層への配信精度向上と配信規模の拡大を図るという。
3月上旬には、テレビ接触の多いユーザーに向けて優先的にウェブ動画広告を配信する「High TV Focus(ハイテレフォーカス)」を提供する予定だという。
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