ヤフーとCCC、ユーザー情報の連携強化

井指啓吾 (編集部)2015年11月11日 11時21分

 ヤフーは11月10日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)との情報連携の内容更新。連携する情報の幅を広げた。

 新たに、CCCのレコメンドサービスでヤフーが保有する情報を利用できるようにした。ヤフーは、特定のユーザー個人を識別できない情報をCCCに提供する。情報は、ユーザーが閲覧したページや広告、利用したキャンペーンの履歴に関するもの、ヤフーが独自の基準で分類したユーザーの興味・関心分野に関するものだ。

 CCCはそれらの情報を、電子メールを含むダイレクトメールや店頭クーポンなどで、「ユーザーに最適なサービス」や「お知らせ」を案内するレコメンドサービスの精度を高めるために利用する。12月1日から連携するとしている。

 そのほかの更新箇所は次の通り。

  • 「1.クライアントに対する統計レポートの提供」内

    (更新前)
    特定のクライアントによって出稿された広告に関する閲覧履歴情報を、特定の個人を識別することができないように加工した上でCCCに提供し、

    (更新後)
    特定のお客様個人を識別することができない情報(お客様が、特定のクライアントによって出稿された広告をご覧になった履歴に関する情報)を、CCCに提供し、

  • 「2. Yahoo! JAPANの広告配信等でのCCCの顧客傾向データ等の利用」項目名

    (更新前)
    Yahoo! JAPANの広告配信でのCCCの顧客傾向データ等の利用

    (更新後)
    Yahoo! JAPANの広告配信等でのCCCの顧客傾向データ等の利用

  • 「2. Yahoo! JAPANの広告配信等でのCCCの顧客傾向データ等の利用」内

    (更新前)
    個人を特定することなく上記情報を行動ターゲティング広告の配信の精度を高めるために利用します。

    (更新後)
    個人を特定することなく、上記情報を、行動ターゲティング広告の配信の精度を高めるためや、お客様に最適なコンテンツや情報を提供するために利用します。

 情報連携の対象は、Yahoo! JAPANで「Tポイント利用手続き」をしたユーザーのみ。つまり、Yahoo! JAPAN IDを利用していて、T-IDと紐付けており、オプトアウト(情報提供の停止)の手続きをしていないユーザーだ。

 オプトアウトは、ヤフーからCCCへの情報提供を希望しないユーザーはヤフーが用意したページ、CCCからヤフーへの情報提供を希望しないユーザーはCCCが用意したページで申請できる。

 また、CCCから提供された情報を活用したヤフーの行動ターゲティング広告の配信を希望しない場合は、ヤフーが用意したページでオプトアウトの申請が可能。米Yahoo!が提供する広告枠取引サービス「Yahoo Ad Exchange」を活用した行動ターゲティング広告を無効にするには、Yahoo!の用意したページにアクセスし、画面の表示を「Opt In」の状態にする。

 両社は2014年5月、同6月2日付けでプライバシーポリシーを改訂。これに従い、2015年4月1日に情報連携を開始した。

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