オオバナイトタヌキモの口
オオバナイトタヌキモは淡水に生息する食虫植物だ。100倍で撮影したこちらの写真は、蛋白質を消化するこの植物の開口部を捉えている。
「タヌキモの罠は、現存する植物のもので最高とまでは言わないものの、極めて高度な器官の1つだ」(ニコン)
撮影者のIgor Siwanowicz氏は、ハワード・ヒューズ医療研究所ジャネリアリサーチキャンパスに所属する専門研究者で、現在はトンボの舵取り回路について研究している。
ニコンは次のように述べた。「科学と芸術の関係は、フランスの科学哲学者ジュール=アンリ・ポアンカレの言葉に最も端的に言い表されていると同氏は言う。『科学者が自然を研究するのは、有益だからではない。そこに喜びを見出すゆえに研究するのであり、喜びがあるのはそれが美しいからである』という言葉だ」
提供: Dr. Igor Siwanowicz