ヤフーとその子会社のTRILLは9月4日、TRILLが運営する女性向け情報サイト「TRILL」で2014年11月から2015年5月7日までの間、広告表記のない記事広告を掲載し、それらの一部を外部メディアに配信していたと発表した。現在判明している当該記事「68本」には、すでに広告表記を付けたという。
両社によれば、広告表記のない記事広告の配信先メディアに対しては連絡、謝罪し、当該記事を取り下げるよう依頼しているという。
ヤフーによれば、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が「インターネット広告倫理綱領及び掲載基準ガイドライン」を3月に発表した後、TRILLの編集方針を見直す過程で、広告表記のない記事広告を掲載していることが発覚したという。
TRILLに掲載された広告表記のない記事広告は、ヤフーがTRILLに業務を委託している「Yahoo! BEAUTY」にも配信されていた。
このタイミングで発表したのは、「外部からの指摘があり、事実を公表すべきと考えた」(ヤフー)からだと説明した。
ヤフーは7月30日、「Yahoo!ニュース」と記事提供契約を結ぶ一部のニュース提供社が、広告表記のない広告記事をYahoo!ニュースに配信している可能性があるとの報道を受け、「これらの行為について、積極的に排除し、撲滅したい」との声明を出していた。なお、TRILLの記事はYahoo!ニュースにはもとから配信されていない。
ヤフーの100%子会社であるTRILLは2014年7月設立。女性をメインターゲットとしたインターネット総合メディア事業として、TRILLとYahoo! BEAUTYを運営している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス