APACスマホ広告市場が急拡大、前年比256%--2014年の主要国・地域調査 - (page 2)

 台湾、韓国は、日本と同様に高機能なスマートフォン端末の普及が進み、通信環境も高度に整備されていることから、ユーザーのオンライン上でのコンテンツ、商品・サービスの消費行動において、スマートフォンシフトが急速に進行しているという。

 両国ともに課金性向の高いスマートフォンゲームユーザーにより形成されるスマートフォンゲーム市場が近年急成長を遂げており、スマートフォン広告市場では、ゲーム会社が大きなクライアント層を形成しているという。

 また、市場特性においても多くの共通点が見られ、近年は日本のスマートフォンゲーム会社が相次いで台湾、韓国に参入しており、スマートフォン広告市場にも一定の影響を及ぼしているという。

 台湾市場は、2013年頃からのスマートフォンゲーム市場の急成長を背景に、日本、中国、韓国などのゲーム会社のプロモーション需要が急増し、広告単価が上昇傾向にある。また、ナショナルクライアントのスマートフォン広告投資が本格化したことなどにより、2014年の市場規模は143億円、対前年比219.5%と急成長を遂げていることがわかる。

 台湾では市場成長が続くスマートフォンゲームプロモーションの需要拡大と、ナショナルクライアントを含めたさまざまな業種・規模の広告主によるプロモーション需要の顕在化などにより、高い水準での市場成長が見込まれ、2018年には692億円に達すると予想されている。


 韓国市場は、スマートフォンゲーム会社やEC運営会社などの投資意欲が拡大し、2014年の市場規模は839億円、対前年比174%と高水準の成長を遂げている。2015年以降は、スマートフォンゲーム、ECサービスのプロモーション需要が引き続き好調に推移するほか、PC向けインターネット広告費のスマートフォンシフトが本格的に進むことが予想されている。

 また、動画広告やネイティブ広告など、スマートフォン向けの新しい広告商品の普及が進むことで、新たな需要の取り込みと安定した市場成長が予測され、2018年には1942億円に達すると予想される。


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