タブレットベースのハイブリッドデバイスでは、やはりMicrosoftの「Surface Pro 3」が最良の選択肢だろう。強力なコンポーネントを搭載し、脱着式のキーボードカバーを利用できる点が魅力だ。従来型ノートブックに近いハイブリッドデバイスの例としては、Lenovoの「ThinkPad Yoga」が傑出しており、ディスプレイを折り畳んでタブレットモードにすると、キーボードがベースに収納されるという巧妙な設計になっている。
他のおすすめポータブルPCについては、米CNETが2015年の優良ノートブックリストで、カテゴリ別の有力候補を紹介している。
購入ガイドやショッピングアドバイス記事のほとんどは、仕様の話に終始し、機械的にカテゴリを何階層にも分類することだけで終わりがちだ。ここでは、新しいノートブックを探すときに特に知っておくべき重要な点を挙げ、米CNETの詳細なシステムレビューでわかった詳しい説明を加えていくことにしよう。まずは、ノートブック購入に際しての3大ルールを紹介する。
何年か前であれば、1000ドルというのは低価格ノートブックの妥当な値段と考えられていた。今や1000ドルのノートブックは高級モデル扱いであり、Apple 1社だけが、この価格帯のモデルを最安のノートブックと位置付けて販売し続けている(11インチMacBook Airが899ドル)。
そのため、読者から電子メールで「学校で使うノートブックを探しているが、予算が1500ドルしかない」というような相談を受けたときは、ほとんどの場合、落ち着いて探せば、売れ筋の薄型ノートブックが700~900ドルくらいから出ている、と答えることにしている。
その価格帯だからといって、性能不足のプラスチック箱ということはない。Intelの「Core i5」CPUとタッチスクリーンが、十分に見栄えのするスリムな筐体に収められ、128GバイトのSSDを搭載するモデルも、この価格帯で手に入る。ほとんどのユーザーにとっては十分以上の性能だろう。もちろん、4K動画を扱ったり、ハイエンドPCゲームをプレイしたりするつもりであれば話は別だが。
要するに、消費者の多くはこれまでずっと、オーバースペックのノートブックを買ってきたということだ。タッチスクリーンとSSDドライブで価格はいくぶん上がったが、Chromebookのほか、Intelの「Compute Stick」など200ドルを切る試験的なデバイスは、逆の方向に進んでいる。
「どんなノートブックを買えばいいか」と聞かれたとき、筆者がまず質問するのは、週に何回くらいノートブックを持ち運ぶ機会があるのか、ということだ。
その答えによって、選ぶべきスクリーンサイズが決まり、そこからマシン全体のおおよそのサイズと重量も見えてくる。通勤で頻繁に持ち運ぶ人には、13インチの軽量ウルトラブック(MacBook Airのようなモデル)が合っているだろう。もっと良いのは、画面サイズが12インチ以下のウルトラポータブルノートブックだ。最近では、こういったモデルもプロセッサの性能や画面解像度が向上している。
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