ディスプレイ部分が本体裏面に接触するまで360度回転し、タブレットに変身するというアイデアは新しいものではない。このようなタイプのハイブリッドPCは、Lenovoが2012年に「Yoga」シリーズで採用して以来、Dellや東芝、Hewlett-Packard(HP)などから発売されている。360度ヒンジを採用したこのデザインは、ノートPC本来のエクスペリエンスを損なわないうえ、構造がさほど複雑にならないため、キーボードが分離するタイプやディスプレイがスライドするタイプのハイブリッドPCよりも安価に製造できるという点で、ノートPCとタブレットのハイブリッド製品では最も一般的なスタイルとなっている。
しかし、ここまで一般的になっているスタイルを採用して新たな製品を作るという場合、どこにどのような工夫を加えればよいのだろうか?HPの出した答えが、この「Spectre x360」という、360度ヒンジを搭載した高級ハイブリッドPCだ。Spectre x360は、HPの主力製品である「Pavilion」シリーズの360度ヒンジ採用モデルに冠されている「x360」というブランド名を受け継ぎ、新しいヒンジデザインと精巧な作り、高い性能と長いバッテリ持続時間でスケールアップを図っている。蛇足ながら、HPは同社の「Spectre」シリーズをPavilionシリーズや「Envy」シリーズの上位となる最高級ブランドと位置付けている。
レビュー時の価格 | 999.99ドル |
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ディスプレイ (サイズ/解像度) |
タッチスクリーン (13.3インチ/1920×1080ピクセル) |
プロセッサ | Intel Core i5-5200U(2.2GHz) |
メモリ | 8Gバイト (DDR3 SDRAM、1600MHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 5500 (3839Mバイト共有) |
ストレージ | 256GバイトSSD |
光学ドライブ | 非搭載 |
ネットワーク | 802.11ac Wi-Fi、 Bluetooth 4.0 |
OS | Windows 8.1(64ビット) |
Spectre x360の見た目は、大きなアルミニウムパネルから生み出されたようなシームレスな感覚を抱かせるシャーシに、磨き上げられた外側のエッジとマット仕上げされたシルバーグレイの内側がコントラストとして映える、「MacBook」とYogaを足して2で割ったような製品だ。
HPはプロセッサとして、Intelの「Core i」シリーズである「Core i5」や「Core i7」の第5世代(開発コード名:「Broadwell」)を採用し、それぞれのモデルを用意している。米CNETでテストした他の複数のBroadwell搭載ノートPCと比較すると、速度は全体的にほんの少し高速というくらいだったが、システム構成の一部にはバッテリ持続時間を大幅に向上させる可能性のあるものが含まれている。
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