「Google Now」の新しい機能は、「Android M」OSアップデートで最も期待が高まる部分だ。「Now on Tap」と呼ばれるこの機能は、Google Nowの一部としてアクティブに動作するアシスタント機能であり、Appleの「Siri」をはるかに超えるパーソナルアシスタントを打ち出すというGoogleの構想が如実に反映されている。
現時点においてそれは、Android Mの数カ月後の一般提供までに、Googleのエンジニアがユーザーのニーズを予測できるコードをどれだけ作成できるかということにかかっている。
Now on Tapは、いわばユーザーの心を読むべく開発されたような機能だ。ユーザーが操作している画面を常にそのデジタルの目で見守る同伴者として、ユーザーが読む電子メールや記事、聴いている音楽、さらにはドライブするルートについて補足的な情報を収集し続ける。
Googleは、サンフランシスコで開催の年次会議Google I/Oで、Google Nowの新機能Now on Tapを発表し、高度なシナリオをいくつか紹介した。たとえば、レンタカーを空港に返しにいく途中でNow on Tapがガソリンスタンドを教えてくれるというシナリオだ(Google Nowは今でも、待ち合わせに間に合う出発時刻を提案するほか、予定されているフライトの状況を追跡することもできる)。
別の場面では、何らかのアクションが必要な項目を電子メール内において探し出すこと(たとえば、名前が記載されているレストランの情報を表示し、アプリからディナーの注文を促す)や音楽の再生が可能で、初めて訪れた場所で飛行機から降り立ったときには、レンタカー情報や天気予報の検索を手伝ってくれる(その他のシナリオは、こちらのフォトレポートを見てほしい)。
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