(編集部注:この記事は、5月29日公開のニュース「グーグル、「Android M」をプレビュー--指紋スキャナや「USB Type-C」をサポート」に未翻訳部分を加え、再編集して公開しています)
Googleは米国時間5月28日、サンフランシスコで開催の年次開発者会議Google I/Oで、同社モバイルOSの次期バージョンである「Android M」を正式に発表した。
2014年にプレビュー公開され、最終的に「Android 5.0 Lollipop」となった「Android L」と同じく、Android Mはまだ、おいしいデザートの名前やバージョン番号を付与されていない。そうした詳細は、Android Mがさまざまな端末で一般提供される2015年中に明らかになるだろう。ただし、現時点では開発者だけを対象としている。
Android MのGoogle Nowに関して最も興味を引かれない点は、端末のスクリーン下部から上にスワイプする代わりに、ホームキーを長押しして「Google Search」アプリ(Google Nowのカードが入っているアプリ)を起動できるようになったことだ。
本当に興奮させてくれる変更点は、Google Nowがこれまでよりはるかにコンテキストに敏感になった点だろう。ユーザーが閲覧している電子メールを理解するほか、再生中の楽曲やユーザーの利用するドライクリーニング店についての指摘、それらに関する有益な情報の表示ができるようになった。Googleはこの機能をNow on Tapと呼んでいる。
たとえば、フライト前にレンタカー店に向かって車を走らせているとき、ガソリンスタンドの場所が表示される(Googleはユーザーの予約記録やスマートフォンの現在地から、そうした情報を既にすべて把握している)。
もう1つ例を紹介しよう。楽曲を聴きながら、「OK, Google。彼女はどこの出身か」と尋ねると、答えが返ってくる。アーティストの名前を伝える必要はない。
Now on Tapでは他にも、自宅方面の終電の時刻、近隣のクールなイベント、自分の車の駐車場所(既存の機能)についてアラートを送信することができる。外出する際は、目的地が混み合う時間帯や、ユーザーが次に行きたいと思いそうな場所を教えてくれる。
Android MでAndroid Payが正式に搭載される。Android Payは、Googleが2015年のMobile World Congressで言及したモバイル決済システムだ。Android Payプラットフォームを利用することで、サードパーティー製アプリがアプリ内(アプリ内課金のような形)と小売店(NFCを使用)の両方で決済を処理することができる。スタンドアロンのモバイルウォレットアプリ「Google Wallet」は今後も存続するが、Android Payを使用することになる。
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