Surface 3は、フルサイズのUSB 3.0ポート、microSDカードリーダー(キックスタンドの下)、Mini DisplayPortを1基ずつ搭載する。2つ目のUSBポートはMicro-USB規格で、主に充電に使うほか、Micro-USB仕様のあらゆる電源アダプタや、携帯用バッテリパックも接続できる。
Surfaceのような低電力システムにおいて、特に一時的にでもタブレットとしての使用が想定されるシステムでは、タブレットに適したアプリやインターフェースが非常に重要だ。Windows 8のタイルインターフェースは、この点ではかなりうまくいくが、タブレットモードで従来型のデスクトップを操作するのは非常に煩わしい。人気のWindows 8アプリは、品質が大きく異なる。FacebookアプリとTwitterアプリの動作は良好だが、横向きモードになると画面の使い方にムダが多くなる。Netflixの動作は素晴らしいが、Amazonの「Kindle」アプリは目も当てられない。
すべてのWindows 8搭載マシンに組み込まれているMicrosoftの公式Windowsアプリストアで、もっと良いアプリを探すつもりなら、考え直した方がいい。開設から2年以上たった今でも、不完全なコンテンツや人気アプリの模造版であふれかえっており、まったく管理が行き届いていないように感じられる。たとえば、「Top Paid Apps」セクションの最初の方を見ただけでも、Marvel Comicsの映画から「Game of Thrones」のエピソードまで、さまざまな作品の海賊版を視聴できるとうたうアプリが見つかった。ただし、Microsoftに報告すると1日以内に削除された。
プラス面としては、現在の低価格WindowsノートPCの多くと同じく、「Office 365 Personal」の1年間のサブスクリプションが付属しており、これがWindowsや「OneDrive」のアカウントと紐付けられている。
Surface 3で採用された新しいAtom CPUは、1.6GHzのIntel「Atom Z8700」だ。米CNET Labsによるベンチマークテストでは、少し前の世代のAtom CPU搭載システムより高速であり、マルチタスク処理テストでは大幅に高速だった。だが、Intelの新しいCore Mプロセッサを搭載するASUSの「T300 Chi」と、前世代のIntel Core i5プロセッサを搭載するSurface Pro 3はいずれも、処理速度でSurface 3をはるかに上回っている。
この結果から改めて気づかされるが、Atom搭載システムはとにかくパワー不足であり、Core Mシステムと比べても、毎日、一日中使うコンピュータには適していない(そのCore Mの処理速度についても、われわれは酷評してきた)。だが、2台目あるいは出張用のコンピュータとして十分以上の速度であることは確かだ。
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