(編集部注:米CNETによる新しい「MacBook」のレビューを複数回に分けて翻訳して公開しています)
新型「MacBook」をテストしているとき、筆者はアクセサリを頻繁に抜き差ししていることに気づいた。最初は電源ケーブルを1基の「USB-C」ポートに接続していたが、電源ケーブルを抜いて、USB-C端子とUSB-A端子を備えた短いケーブル(Appleが19ドルで販売)を差し込み、ワイヤレスマウス用のUSBドングルを接続した。USBデータキーを使う必要があるときは、マウスのドングルを取り外して、先述のアダプタケーブルでキーを接続しなければならなかった。
同様の方法で、USB-C用のHDMI、DisplayPort、VGA変換アダプタを使って、映像を出力することもできる。AppleはHDMI端子用のアダプタとVGA端子用のアダプタを79ドルで提供しているが、本校執筆時点では購入することができなかった。
同社の宣伝によると、MacBookユーザーはワイヤレス接続を使えばほとんどのことができるという。例えば、マウスにはBluetooth、インターネットにはWi-Fi、ファイル転送には「AirDrop」を使用できる。こうした想定の大半は正しいが、フルサイズのUSBポートやHDMIポートを使って、最小限の手間であらゆるUSBキーやHDテレビに接続できる機能は、軽視すべきでない。
USB-Cには、とても役立ちそうなメリットが1つある。USB-Cはノートブックのバッテリへの電力供給に使用されるため、多くのユーザーが引き出しやノートブック用バッグにしまっている携帯用予備バッテリパックからも電力を得られるという点だ。USB-C端子とUSBオス端子を備えたケーブル(われわれはMonopriceの10ドルのケーブルを試した)を携行すれば、大きな電源アダプタを持ち歩かなくても、また、コンセントを利用できない環境でも、出先で多少の充電ができる。MacBookをフル充電するのは無理だが、困った状況を切り抜けられるだけの電力は得られるかもしれない。
ノートブックの歴史における偉大な開発成果の1つである「MagSafe」は、残念ながら廃止された。新しいUSB-C電源プラグは磁石を使っての接続は採用していない。ポートに差し込むだけだ。コネクタはかなり浅いので、誤ってケーブルに脚を引っかけてしまっても、コネクタが抜けるだけで済みそうだが、MagSafeケーブルほど事故に強い感じはしない。
12インチの新型MacBookは、Intelの「Core i」シリーズのプロセッサを採用しておらず、この点でもAppleの他のコンピュータラインアップと異なる。ほとんどのMacには、現行の第5世代「Core i5」チップか、過去の第4世代Core i5チップが搭載されている(ただし、プロフェッショナルレベルの「Mac Pro」デスクトップはIntelの「Xeon」プロセッサを搭載)。
新型MacBookは、IntelのノートPCファミリーに新たに加わった「Core M」を採用している。大幅な薄型化と軽量化を可能にしつつも、強力で長時間使えるノートPCを実現するというのが、Core Mの売りだ。魅力的な宣伝文句であり、Core Mは現在のところ、高価格帯のシステムにのみ搭載されている(最安のモデルは700ドルのASUS「T300 Chi」)。
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