しかし、米CNETがこれまでにテストした3機種のCore Mチップ搭載コンピュータは、その宣伝文句に見合うだけの結果を残していない。Lenovoの「Yoga 3 Pro」は動作が低速で、バッテリ持続時間も短かった。ASUSのT300 Chiはそれより良い結果を出したが、米CNETのバッテリテストで6時間を突破することができなかった。新型MacBookに非常によく似ているサムスンの12インチノートPC「Ativ Book 9」は、パフォーマンスとバッテリ持続時間(8時間近く持続)の両方でYoga 3 ProとT300 Chiを多少上回った。
Core Mの能力を最大限引き出すには、ハードウェアとソフトウェア(OSを含む)を同チップ向けに適切にチューニングする必要があるのかもしれない。Appleは自社OSのあらゆる側面と、OSに組み合わせるハードウェアを厳格にコントロールできるため、同社がCore Mから現時点で最高水準の結果を引き出していることに驚きはない。米CNETのベンチマークテストでは、13インチ「MacBook Air」のベーシックモデルと比べても歴然たる差があったが、マルチタスキングテストでは、われわれがレビューした他のCore M搭載ノートPCより高速だった。さらに重要なことだが、日常的な使用でMacBook Airと同じくらい反応が良いと感じられることも多かった。ただし、重要な注意事項がいくつかある。
基本的なウェブサーフィン時の動作は問題ない。YouTubeの4K動画やNetflixのHD動画のストリーミングも申し分なかった。「Steam」経由での基本的なゲームプレイも可能だ。ゲーム内の解像度を1440×900まで下げて中程度のグラフィックス設定でプレイすれば、「Portal 2」やTelltaleの「The Walking Dead」シリーズといった比較的古いゲームやシンプルなゲームをプレイできた。
Appleの「Safari」は「OS X」とCore Mの組み合わせ向けに効果的に最適化されているが、これ以外のブラウザを使うと、動作が遅くなることがある。同時に複数の動画をストリーミングしても同じ現象が発生する。高度なフィルタや高解像度ファイルで「Photoshop」などのアプリを酷使したときの動作も、Core i5 CPUを搭載する大半のWindowsノートPCより遅い。
しかし、多くのノートブックユーザーにとって、特にノートブックのサイズと重量に一番関心のあるユーザーにとって、最も重要なのはバッテリ持続時間だ。バッテリ持続時間は、AppleのCore Mプラットフォーム採用を受けて、最も不安に満ちた憶測が流れた要素の1つである。バッテリがなくなるまで動画再生を続ける米CNETのテストで、他のCore Mシステム(すべて薄型のノートブックかハイブリッド)が記録したバッテリ持続時間のスコアは、約5時間半(Yoga 3 ProとASUSのT300 Chi)~7時間半(サムスンのBook 9)と、比較的低めだった。
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