(編集部注:米CNETによる新しい「MacBook」のレビューを複数回に分けて翻訳して公開します。続編は後日公開します)
不満の声は、Appleが初めて行った新しい「MacBook」のデモが終わる前から上がり始めた。2015年3月のプレスイベントで、さらに薄くなり、軽くなった新しい12インチMacBookに観測筋らは苛立ちを覚えた。「パワー不足だ。バッテリ持続時間は短くなるだろう。新しいキーボードはキーストロークが浅すぎる。クリック機構のないタッチパッドは、小細工に過ぎない」と彼らは述べた。
新しい1基だけの「USB-C」ポートに対する嘲笑から全体的な価格まで、さまざまなものに向けられた激しい意見は、2010年に発売された初代「iPad」に対する世界の反応を思い起こさせた。そして、画期的だった初代iPadと同様、この新しい12インチMacBookもあらゆる機能を備えているわけではないし、万人向けでもない。だが、ミニマリズムを厳格に体現したこのノートブックは、今後数年にわたってインダストリアルデザイナーが手本とするモデルになるだろう。
12インチMacBookは、「Air」や「Pro」といった名称を捨てて、2000年代中頃の古典的なブラックとホワイトのポリカーボネート製MacBook(2011年に販売が終了したにもかかわらず、未だにカフェで時折見かけるあのノートブックだ)以来使われていなかった、よりシンプルな称号に回帰したシステムである。
価格は1299ドルからで、高解像度の「Retina」ディスプレイ(Airのものよりはるかに精細)、8GバイトのRAM、256GバイトのSSDを搭載する。取り外し可能なドライブやRAMを備えるほかのノートPCと異なり、MacBookのすべてのパーツは小型のカスタムマザーボードに(恒久的に)詰め込まれている。大容量バッテリの設置場所を最大限に確保するためだ。1599ドルのモデルは512GバイトのSSDを搭載し、プロセッサの処理速度も下位モデルより少しだけ速い。
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