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マーケティング自動化(中編)--情報システム部門への不満と期待

尾花 淳(2BC) 吉澤亨史 山田竜司 (編集部)2015年05月29日 07時00分
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 前編に引き続き、朝日インタラクティブで開催したマーケティングオートメーション(MA)に関する座談会記事の中編。2BC 尾花淳氏をモデレーターに、MAで大きなシェアを持つベンダーのMAを率いる見識者(日本オラクル 東裕紀央氏、シナジーマーケティング 岡本亨氏、シャノン 中村健一郎氏、セールスフォース・ドットコム 笹俊文氏、マルケト 福田康隆氏)が集まった。中編ではMA分野に関する「情報システム部門への不満と期待」を語った。

情報システム部門への不満と期待

尾花氏 社内に仮にマーケターたる人がいないとしても、マーケティング部門はあるからツールを使おうという判断が出てきます。その時に、たとえばテクノロジに強い情報システム部門などがでてくるケースがあると思うのですが、MAツールの「Eloqua」くらいになると既存のシステムとのつなぎこみや、それこそSaaS型のDMP「BlueKai」との連携が出てくると思います。そこで情報システム部はどのようにからむのでしょうか。


(右から)2BC 代表取締役 尾花淳氏、シナジーマーケティング SFBD室 Synergy!LEAD プロダクトマネージャー 岡本亨氏

東氏 今使っている顧客は、タスクフォースみたいな形でチームを作って、そこに情報システム部の人も入っています。やはり情報システム部の方に、MAで何をしたいのかということをビジネスの背景も含めて理解してもらわないと、プロジェクトがうまくいきません。プロジェクトでは、情報システム部門の方にも入ってもらって、チームで一緒にやっていくということが重要だと思います。

尾花氏 例えば福田さん、何十社とユーザーが増えていく中で、情報システム部門の人が入っている比率を把握していますか。

福田氏 入っている率が3割くらいです。たとえば大手の企業でも、事業部門でまず製品を絞って導入するという場合には、もちろんレビューはしますがプロジェクトに関与するところまではいかない。SaaSということもあり、立ち上げは非常にシンプルに行うので、3割くらいの顧客はビジネスインテリジェンス(BI)と結びつけたり、購買履歴のデーやベースを結びつけるとか、連携なども含めてきちんと情報システム部が入って利用されているという印象です。

尾花氏 ITガバナンスが緩いからプロジェクトに情報システムが勝手に入るケースもあると思います。あるいはITガバナンスが強い企業では、社内でシステム的なものは必ず稟議の時にチェックが入るというようなケースもあり、日本企業に限らずコンプライアンスも関係してくる場合があります。情報システム部門が考える仕事の範囲の中にマーケティングが入っていないからそういう状態になっているのでしょうか。

中村氏 審査や監査という意味では多分100%。顧客の個人情報が入るデータをMA各社に預けるわけです。そういう意味では、セキュリティレビューのシートのようなものが出てくるケースもあります。セキュリティの審査には入るけれど、プロジェクトの中身には関与しない、入れること自体にイエスノーを言う立場ではないという。

尾花氏 そういう意味では、2007年ごろは、まだクラウドやASPに顧客情報を置くなんて、あり得ないという状況でした。そこに情報システムがからんできたけど、それが大丈夫となると「別に営業部門が入れるなら勝手に入れなさいよ」という感じになりました。

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